コンサルティングサービスについて
お問い合わせ

すぐに役立つコンテンツ

公開Q&A回答|海外農業でビジネスを拡張させたい。日本語と英語でWebサイトを作りたい。他【第671回】

先日ご相談を募集した「公開Q&A」。
短期間だったにも関わらず多くのご相談をいただきました。
ありがとうございます。

今回から2回に分けてすべて回答させていただきますね。

ちなみにご相談は簡単にご紹介しますとこのようなものでした。

1、ブラジルで農業をしているが停滞している。ネットを活用したりして拡張は可能か?
2、日本語と英語の多言語ネットショップを作りたいがおすすめツールは?
3、海外在住日本人へ食材販売するために日本側のパートナーを募集したい。
4、マレーシア向けにネット販売をする際のご相談
5、反応率の良いWebサイトにしたい。
6、コンテンツラボコンサルティングで成果の出るまでの期間は?

ご相談順になりますが、今日は1-3についてアドバイスさせていただきます。
直接関連のない方にもヒントになることが含まれると思いますので、ぜひお聞きください。

YouTube動画とPodcast音声と文章版でどうぞ。
*メール下部に文章バージョンもおつけしています。*

 

動画で見る|公開Q&A回答|海外農業でビジネスを拡張させたい。日本語と英語でWebサイトを作りたい。他

文章バージョン続き|公開Q&A回答|海外農業でビジネスを拡張させたい。日本語と英語でWebサイトを作りたい。他

では早速いきましょう。

■相談1|Neneさん

(相談内容)

アメリカより日本在住のお客様に、個人輸入販売をしたいです。
すでにアマゾンなどでの販売はしていますが、できれば自分のウェブサイトで販売を行いたいです。
Shopify や Wix 以外のプラットフォームで他のおすすめございますか?
また、できれば多言語(日本語・英語)を使用したいので、言語チェンジできるプラットフォームを教えて欲しいです。
なお、私は日本国籍ではありますが、現在住民票を抜いていますため、日本には会社もなく、日本の住所は使用不可となっています。

(回答)

Naneさん、ご質問ありがとうございました。
現在もアマゾンを使って日本向けに物販をなさってるとのことで、きっと成果も出されてるのですよね。
素晴らしいと思います。

商品のカテゴリがわからないのですが、多品目のECを運営したいのか、コンプレックス型の単品商品を販売されたいのかでも
ちょっと変わってきます。

ただ、ShopifyやWixを例に出されていますので、多品目のECを考えていらっしゃると想定しますね。

答えから先にいいますと、日本語圏+多言語圏に向けて米国在住者が多品目ECを運営する場合、
総合的に考えてShopify一択でもいいのではないかと思うんです。

「それはわかってるけど、いまいちだから他を!」ということかもしれないのですが、
現時点でのベターだってお話をします。

Shopifyは多言語化、他通貨決済も各種プラグインで対応しています。

そして何よりShopifyの優位性は”連携性”なんですよね。

たとえば、自社ECだと広告を出稿することになると思いますが、
多品目ECでよく使うGoogleショッピング広告(P-max)などと全商品を自動で連携することが、
多くのプラットフォームではまだ対応してなかったりします。

さらにインスタグラムカートに代表されるSNS連携。
流行りの生成系AIであるchatGPTの商品説明文自動生成。
会員登録とメルマガを連携するzapireなど。

とにかくマーケティング、運用全般の効率化がすごくしやすいです。

さらに言えば、現在米国在住者さんであれば、日本のプラットフォームが準備する決済は
ほぼすべて契約できません。
ここも結構ネックになってくると思います。

もちろん「Shopifyのここが嫌!」などの意向もあるでしょうし、
テーマなど納得できないものもあると思うんですが、それを超えてあまるメリットがあると思います。

話は簡単で、グローバルに展開していて勢いのあるプラットフォームは新規機能の開発速度も尋常ではないくらい早いので、
それがそのまま運営者の使い勝手に直結するんですよね。

もし他のプラットフォームを使いたいとか、自社開発したいと思う場合は、
自社の改善スピードがShopifyをしのぐ時だけアリくらいに考えてもらってもいいかもしれませんね。

(当然、商材が特殊とかの場合は条件が変わりますのでこの限りではありません。)

ただし、それより気になる点があります。

プラットフォーム選定よりも100倍重要なのは、それは自社ECでも売れるのか?です。

なぜなら、モールと違って自社ECは自然なアクセスは当初期待できません。
なので広告を打つことになります。

その場合の獲得コストはモールの手数料の比ではないので、
モールとゲームのルールが全然違います。

それがわからずモールから自社ECを展開したものの、CPO(顧客獲得コスト)が合わなくて一撃でアウトみたいなオチも結構あるんですよね。

そういう意味では、プラットフォームの選定はサクッと済ませて、
サクッとテストサイトを作って、販売テストをしてもいいと思ったりします。

さらに余計なことを言えば、英語圏と日本では売れるものが全然違いますので
多言語で同期することにどれだけの意味があるか?というのも議論したいところですね。

僕らのクライアントさんも日本にも英語圏内にも販売していますが、
商品もサイトも全部違うものでビジネスをしているケースの方が多いです。

このあたり、もっと具体的なリサーチ法、テスト法、マーケティグ法などなど
サポートが必要ならお手伝いしますのでおっしゃってください。

■相談2|トラさん

(相談内容)

スイスから質問しております。
当方海外在住の日本人を対象に、食材をメインとする通販を企画、日本側で動いて貰えるパートナーを募集中、
日本側に資金負担、リスクは生じません。未経験者、シルバー人材、紹介して頂ければ幸いです。

(回答)

トラさん、ご質問ありがとうございます。

スイス在住日本人向けの食材販売のビジネスを計画されてるのですね。
ビジネスのアイデアそのものは後ほどコメントさせていただくとして、
まずは日本側で手伝ってくれる人を紹介してほしいということですね。

残念ながら、我々の知己をご紹介するようなサービスはしていませんが、
どのように探すか?というサポートはいつもしています。

大事なことは「人を使う」=「労働対価を払う」としっかり理解してもらうことかと思います。
さらに「その人に成果を出してもらう」のは無理だと思っておくべきです。

どういう意味かと言いますと、労働対価を払わずに人を使おうとしたり、
成果を期待して失敗するケースが多いんです。

よくあるケースを話します。

たとえばこんなふうに人を巻き込んだりします。

「スイスで○○を販売するビジネスをするから手伝ってほしい。
資金はないので成果のうち○%を分けよう。」
「活動してもらう以外あなたの資金負担は一切ないです。
 頑張れば頑張るだけ成果がでるのでやりがいがあります。」

こういうのはほぼ失敗します。

なぜなら、自分で考えて成果を出せる人ならば、そもそも自分で起業する器量がありますので
人の風下で手伝う意味がありません。

さらに従順な人である場合は、自ら活動して成果を生み出すことが能力的にできません。
結果何も報酬が得られないのでそのうちフェードアウトします。

なので、人を使う場合は必ずできれば時給で労働対価を支払う形がいいと思います。
そして明確な仕事を「指示」する必要があります。

「あ。そんなのわかってます。」ということかもしれませんので、
次にいきますね。

そこまで理解していればあとは簡単でして、幸い今日本は「安い国」なので
とても安い時給で確保できると思います。

リモートでしたら「ランサーズ」「クラウドワークス」「ココナラ」というプラットフォームで探せますし、
体を使うような仕事なら一般的な求人サイトも使えます。

と、ここまではただの準備の話だと思うんですが、
やはり気になるのはビジネスモデルですね。

スイス在住日本人の数がそれほど大きくないことと、
食材の場合は日本からの買い付け代行サービスも多数存在しますので、
利益リスト、規模の面で少し不安が残りますね。

アイデアをもっとお聞きしつつ、しっかり事実に基づいてリサーチしてテストしたいところです。
気になるのは

・本当に多数の人が求めているのか?
・利益はでるか?(送料が今はバカ高い+ライバルが既にいるので相場があるはず)
・規模の拡張はおっしゃってくだいね。
見込めないがそれでいいか?

このへんですね。

もしあまりパッとしない場合は、
いっそのこと多言語で日本のものの買い付け代行みたいな多くの成功例のあるものから
始めるとかでもいいのかもしれません。

まこのへんは余計なお世話かもしれませんので控えますね。
もし悩ましいポイントがあるようでしたらコンサルさせていただきますので
おっしゃってくださいね。

■相談3|高木雄一郎さん

(相談内容)

“ブラジルで果樹農園を経営しています。こちらでも農業は日本同様、儲からない産業で、好きでないと続けられないです。
ドライフルーツなどへ加工までして付加価値をつけ、また価格決定権をある程度自分のものにしようと頑張っています。
加工品の販売は首都のお店に卸すほか、またwhatsappを利用した消費者グループへ販売している人へも卸しています。
消費者との直接取引は自社のホームページ上で販売しているほか、宣伝を兼ねたイベントなどでの販売も、コロナでほとんどなくなりましたが、まだ少しやっています。
この仕事はもう二十年以上やっていて、ホームページ https://www.atelierdospomares.com.br を立ち上げてからは十年が経ちました。
色々やりましたが、これまでの経験で、食と健康には消費者の関心が高く、自然食品、砂糖不使用、無添加、グルテンフリーなどなどいろいろな商品が出回っており、
自社製品も細細と売り続けているものの、実際定期的に購入している消費者は少なく、販売拡大に困難を感じています。自社の売上はほとんどがコアなリピーターです。
これまでに競合他社は現れては消えていきました。

 今まで河野さんのコンテンツを拝読して、何か打開策はないものかと考え続けておりますが、
小さい市場で戦うのは所詮難しいからあきらめなさいということなのかなと。
時代がついてくるまで忍んで続けていけば,伸びてゆくかなというのが希望です。
 
何か私が見落としていることがございますでしょうか?”

(回答)

雄一郎さん、ご質問ありがとうございます。

数年前に一度直接メールでご連絡いただいたこともあるんですよね。
今回もいただけて嬉しいです。

メールやWebサイトも拝見いたしました。

ブラジルに20年以上前に移住され、単独で農業を立ち上げ、現在まで持続されてることを僕はとても尊敬しますし、感動すら覚えます。

軽く拝見しただけで、コメントするのも失礼かと思いましたが、
すごいご苦労がおありだったんだろうとお察しします。

さて、今回の質問はもっと詳しくお聞きしないと、外れたことを言ってしまうかもしれませんが、
2つの視点があると思います。

それは現在のビジネス、商材で拡大できるかどうか?
次に、別の視点でビジネスを拡大する方法がないか?という2つです。

まず現在の商材についてはドライフルーツなど一般的需要は世界中で高いものを扱ってることは間違いないので、
この点は考えなくてもいいと思うんです。

ただ商品そのものはたとえ加工品であったとしても低価格化しているものばかりなので
小売にしてしまうと営業効率がすこぶる悪くなってしまいます。

さらに数を増やすには他国に売ることになるんですが、
個人販売では国際送料が高すぎてペイしない。
商業輸入ではコストが膨らむって問題がどうしてもクリアしづらいと思うんです。

となると残る道は現在もなさってるような卸販売の取引かOEM製造になるかなと。

つまりBtoBの道です。

日本など東アジアでは距離があってコストが合わないか調べてみないとわかりませんが、
国も跨いだ形で卸売りとOEMのBtoBマーケティングはする価値があるかもしれません。

実際今食品の独自ブランドを立ち上げたい人はものすごく多くてOEM工場は盛況だと思うんですね。

コストをかけない形なら、対象客を絞ってリスト化し対象企業の問合せフォームへ
一斉セールスメールの配信という方法も取れますし、

OEMなら主要国へネット広告を出してみる方法もあると思うんです。

もちろん既にやったことばかりですと申し訳ありませんが、
セオリーといえばセオリーかなと。

次に別のビジネスアイデアに軸足を変えてみることを考えてみました。

上っ面で恐縮ですがWebのメッセージを拝見したところ、
「自然と共に生きる。」「好きな農業に従事し生業にもする。」という主題もお持ちで、
実際そのようなライフスタイルを大切にされてると思ったんです。

そして今SDGS、環境保護といったものはバズワード。
となれば現在の活動を根拠に、日本向けにSDGsや環境保全をテーマにした、
ワークショップ、研修、アドバイザーといったサービスが展開できないかとも思います。

さらに言えば農業研修サービスを有料で行う方法もあるかなと。

まとめてみます。
・卸売のセールスを数の論理て各国に展開してみる。
・フルーツ系のOEMの受託製造サービスを各国に訴えてみる。
・環境保護系の活動をワークショップや研修のオフライン/オンラインプログラムにしてみる。
・農業についてのワークショップや研修のオフライン/オンラインプログラムにしてみる。

このあたりの手は打てる気がするんです。

何度も言いますが、すでにチャレンジしたこと、テストしたことであれば申し訳ないのですが、
方向性はこの辺な気がしています。

ここから広がる場合はぜひアイデアを広げてみてください。
もし僕が手伝えることがあればいつでもサポートさせていただきますね。

以上。

今回のご質問3つへの回答でした。

当人でない方も、あまり自分には関係ないと言わずにぜひヒントにしてみてください。

またご本人様の場合は、感想などいただけるととても嬉しいです。
このメールへの返信でもいいですし、Youtubeやpod castへのコメントでも嬉しいです。

ーー動画だと、もっと詳細に語っていますので、
深く理解したい人は、そちらもご覧ください。

【雑談】スーツケース

みなさんスーツケースってどんなサイズをお持ちですか?

僕の家には80Lくらいのメインのスーツケースが2個。
35Lの機内持ち込みできるサイズのものが1個あります。

ただ娘も大きくなり自分の学校の旅行とかでも使い始めるとのことで
専用のスーツケースも買わないとねって話になりました。

ただ学校でよくあるイベントは3泊4日とかの微妙な日程です。

女の子だと35Lでは小さいかもしれない。
けど80Lではでかいんじゃないか?と。
ガラガラ運ぶのもしんどいし。

そこで50Lくらいの中位のサイズを買おうとしてたんですよね。

これが僕にとってはめちゃ不思議。

だって機内持ち込みできるのは35Lくらいまで。
それ以外はどうせ預け入れになるんです。

であれば大は小を兼ねるってことで80Lくらいでいいのじゃないか?
って話にもなるじゃないですか?

海外の長期旅行でもいけるし。

でもねめちゃ悩んでたんです。

小さすぎると荷物が入らない。
80Lだと大きすぎるかも!どうしよー!ってことです。

「いや、80Lでよくね?」という父親の意見を聞いてくれるわけもなく、
話は進行した結果、結局中途半端なサイズは無駄じゃないかということだけは気にしたみたいで
35Lで詰めることにしたそうです。

結果。

35Lでは全然荷物が入らず、なんなら50Lでも怪しくて、
80Lが必要だってなったそうです。

なんていうか、こうやって35Lと80Lだけが売れていくんだなーと
身をもって知ったって話でした。

話は変わりますが僕も早く海外いきたいものです。

海外在住の起業家がこんな時代でも
ネットを使って売上を5倍*にした方法

インターネットビジネス
売上アップ
実践ガイドブック

今すぐ無料で読む

*2021年時点。ordercompany社販売実績データ

最新の記事はこちら
メルマガに登録する
ここでしか知れない海外在住者のための
ネットビジネス/起業ノウハウ配信中

    お名前

    メールアドレス