情報発信を継続するコツを解説。情報発信してる人の本音とは?
日本河野竜夫目次
ビジネスの失敗理由としてあがる代表選手と言えば、行動できない。継続できない。です。
その行動できない。継続できない。の中でも群を抜いて目立つのが
「情報発信が続けられない。」ってやつですよね。
既製品のECなんかだとビジネスの特性上、 情報発信なんて不要だったりもするのですが、
信頼の蓄積、ザイオンス効果によるインカムゲイン的な売上などなど
やはり多くのビジネスでは情報発信のビジネス上のメリットは疑う余地がありません。
なのに、やらない人。継続できない人。が多いのも情報発信の厄介なところ。
発信できない理由はだいたいこんな感じ。
何を発信していいかわからない。批判が怖い。
時間がない。
大して儲かる気がしない。
そして、こういう人に対して、
情報発信をするコツを教えてるコンテンツも多いです。
目的がないからだ。失敗を恐れるな。
本気じゃないからだ。とかね。
それだけ情報発信を続ける難易度が高いってことなんでしょうね。
ただ、発信できてる人はなぜ発信できてるか?ということを冷静に分析してる人や、
それを発信してくれてる人は意外といないなと思うんです。
みんな言うことは同じになってるのもそのせいかもしれません。
発信したいけどできない人にとっては、
「発信のコツ」と体系的に説明されてもできないわけで、
「逆に、なんであなたはそんな面倒なことが継続できるのですか?」という不思議の方が先にくるんじゃないかと思うんです。
実際僕も「情報発信できないのですが、どうすればよいですか?」と聞かれることと同じくらい、
「あなたは、なぜそんなに続けられるのですか?」と質問されます。
ということで今日は、僕のことも含めて
情報発信できてる人はどんな人か?本音はどの辺にあるのか?をお話ししたいと思います。
一応18年、800回、ナレーションすれば1回あたり30分以上の
コンテンツ配信と、クライアント向けを入れたらその3倍以上の発信を続けてきたので、
「続けてきた人」が話しているという理解で聞いてみてください。
動画で見る|情報発信を継続できる人はどんな人?
文章バージョン続き|情報発信を継続できる人はどんな人?
先ほども言いましたが、
情報発信って、有効だとわかっていて、
やりたい人が多いのに、
これほどやれない人が多い珍しいタスクです。
ということは、続けることのほうがレアってことですよね。てことは、
目的がないからだ。失敗を恐れるな。
本気じゃないからだ。
とか言われてもできないんだから
他にも違いがあるはずだと思うのも無理がないし、
その違いを知る方が発信できるようになるヒントになるんじゃないかと思うんです。
情報発信できるかできないかって、
できてる人が考えてることや特性を知り、
ちょっとした気づきがあるかないかだけだと思うんですよね。そんな視点で読んでみてください。
1、「自我」が強い
まず一番大きいのは「自我」と呼ばれる要素が強い人も多い気がします。
ここで「自我」と言っているのは、辞書的な意味とは少しだけ違って、ポジティブな文脈で使っています。
元ネタは、世界的に有名な『ストレングスファインダー』という、人の強みを34の資質に分類した診断ツールからです。
このツールは、人の強みを34に分類された資質(強み)の中で、どれが自分の資質なのかを診断してくれます。
その中の分類の中に、「自我」というものがあるんです。
ストレングスファインダーで「自我」が上位にくる人は、
自分の成果や能力、貢献を認められたいという欲求が強い人なんだそうです。
嫌な言い方をすれば承認欲求が人より強い、と言い換えてもいいかもしれません。
繰り返しますが、これはネガティブな意味ではなく、強みとして解釈されています。
で、この「自我」の資質と情報発信の相性がとても良いんですよね。
もちろん、個々の人間に直接貢献することや、
リアルなコミュニティや組織の中で人から認められることでも良いのですが、情報発信は自分の考えや知識、経験を発信することそのものが、
「認められたい」って欲求を満たす部分があると思うんです。
さらに、続けていれば読者からの反応がどんなに下手でも絶対少しは来ますので、継続する動機はさらに増します。
ちなみに僕の診断結果の上位も「自我」でした。誰かに質問されれば、
「情報発信は食うためです。」と建前を言いながらも、本音では「自分の存在を認めてほしい」
「自分の専門性を評価してほしい」
という欲求が原動力になっていることは否定できないなーって気がつきました。
だからこそ、
18年もやってて、何万人の人に影響力を持つインフルエンサーになれてもいないのにくそ面倒な作業であるはずの情報発信を続けてこれてるのかなって思うんですよね。
実際、ポッドキャストはじめてまもない頃、
Appleのポッドキャストランキングの100位までに入ってた時期があったんです。
ものすごい反響をいただいてましたが、 売上にそれほど貢献しなかったのですが、
確かな高揚感があったのはその表れかなって思います。
お前だけだろ?と思うかもしれませんが、
「発信する目的がー」とか、
「重要だけど緊急じゃないことを優先しなさい。」とか言う情報発信者たちにも
この「自我」がいちばんの理由の人はすっごい多いと思うんですよね。
だから最初はビジネスに何も役に立たなくても、
自分の「自我」のためと割り切ってもいいと思うわけです。
そんな風に自己満足で発信したとしても、情報発信が意味のないものになるとか、
売上に貢献しないってことはまずないと思いますので。
2、情報発信のビジネス的なメリットを体感した。
次に多いのが、
ビジネス上のメリットについて体感したことがあるか、効果について頭でしっかり理解している人です。
情報発信というのはやっかいなもので、
自社の顧客獲得つまりは売上アップのために間違いなく効果を発揮するものの、とにかく成果になって現れるまでに時間がかかるんですよね。
そしてその成果というのも、
ドカン!と回収するというより、ちょろちょろと安定した結果が出るという感じなんです。
たとえば認知されてから短期的に獲得した新規売上は今年3000万円だったのだけど、メルマガの読者からの売上は1000万円だったみたいなことです。
そして3000万円は来年のマーケティングの成果次第だけど、
1000万円は安定して生み出される感じ。 つまり、インカムゲイン的なものなんです。
もしメルマガを継続していたら、ある日売上が1億計上されるとかだとしたら、これはキャピタルゲイン的な動きになりますが、
そんなことはありません。
あくまでじわじわと安定して利益を生み出すものという位置付けです。
でも、やはりスモールビジネスの場合、認知から売上までが短期でなければ、
キャッシュが持ちませんので、短期的な売上を中心に構築されてることが多いです。
なので、そっちに必死だし、効果がわかりやすいので、たいして売上高の一部にしかならないけど、
長期的で安定した利益にはなるような情報発信のことをバカにしがちです。
でも、たとえば何かの事故で新規客の認知が取れなくなったりで、短期的な集客が落ち込んだ時に、
情報発信のおかげで生き延びたなんてことを経験した人は、本当に大切なものなのだと認識します。
そうなると発信は怖くてやめられなくなるはずです。
また、体感がないとしてもこの理屈が頭で理解できる人は、
重要性が腹に落ちているので、手触りがなくても粛々と続けることが可能です。
よく株式投資の世界でよく言われてる長期投資と短期投資の話と似ているかもしれません。
全世界株式や、米国SP500などのインデックス投資を
長期間行うのが一番低リスクでリターンが確実で合理的な手段だとみんなわかってるのだけど、
ほとんどの人は効果がないからじゃなくて我慢できなくて継続できないそうです。
なぜなら短期的には儲かる感覚がないし、
まわりにキャピタルゲイン的に、AI株とかで大儲けした人を見るからですね。
でもやはり金融リテラシーの高い人は、長期投資は辞めたりしないそうです。
ここでのコツは、
ビジネスの売上構成の本質や、
信頼がいかに自分を助けるかが理解できているかどうか?になりますね。
ここには目的とか、
情熱とか、好きとか嫌いとか、
そんなものはあまり関係ないのかなと。
3、目的化できている。
今後はちょっとマインドセットよりの話になるんですが、
情報発信に限らず、
ビジネスや生き方そのもののコツを説かれる場合、
「手段と目的を履き違えるな。」というありがたい教えがあります。
情報発信の場合は、目的を明確にしなければならないということになります。
それはリストからの成約率を上げることであったり、
SNS絡みの情報発信なら認知を増やして新規集客を増やすことであったり、書籍を出すことが目的な場合もあるかもしれません。
こんなふうに、
「目的が不明瞭だから、情報発信を継続できないのだ。」というのがもっぱらの教えですよね。
でも、「だからこそ継続できないんじゃないってのもあるのでは?」とも思うわけです。
だって目的のためにやってるってことは、欲しがりますよね?成果をです。
そしてその成果が出ないまま何回も何回も配信を続けられるほど、一般的な人間に意志力がないと思うんです。
ちなみに僕は起業当初にこのジレンマに陥っていたので、
要するに金がなくて「成果」にしか目がいかなくなっていたので、情報発信をする気がまったく起きませんでした。
来月の金がないのに、
長期投資なんて言ってる場合じゃなかったわけです。
でもある日に気がつきました。
短期的に成果が出ようがでまいが、未来は来るわけです。
短期的に成果を出せて生き残っても、
借金やアルバイトで食い繋ぐことになろうとも、
1年後は1年後にくるわけで、
そうであれば1年後に小さいながらも安定した成果になる活動をやらない理由はあまりないということです。
だって顧客もいないんだから、基本時間はあるはずですしね。
とはいえ、成果を目的にするとすぐに辞めてしまいます。ま、まだ先のことだから。と。
だから僕は発信することそのものを目的にしました。
僕の場合はポッドキャストだったんですが、
ポッドキャストを毎週配信することそのものを目的にしたんです。発信したら最高の成果を得たことにしたわけですね。
おそらくですが、
ずっと続いている人の中には
手段を目的化してる人が多いんじゃないですかね。発信を毎週して売上がいくらか?
ではなくて、
もう50回の発信をしたぞ!
ということを成果にしているってことです。
これなら「調子が悪い」ってことは起こりません。発信している限り、成果は爆上がりしてるわけです。
4、とにかく真面目。
あと最後は当たり前の特性。真面目な人は継続します。
ちゃんと自分の活動を仕事ととらえることができる人です。多くの人は起業やビジネスを、
「金もうけ」ととらえがちなんですが、 自分の労働にレバレッジがかかるだけで、仕事以上でも以下でもありません。
そのように捉える真面目な人は、
情報発信はタスクの一つだと思ってますので、サボったりしません。
みなさんも、会社に勤務していて、毎週レポートを出せと言われたら、
出したらボーナスがでるわけでもないのに書きますよね。
仕事だからだと思います。
■ 発信が不要な人・向いてない人はしなくて良い。
と、ここまでが代表的な情報発信できてる人の特性の説明でした。
とはいえ、だから発信せよとまでは強く言うつもりはありません。やはり情報発信に向いてない人もいると思うんです。
たとえば、ここまで説明してもピンと来てない場合は、たぶん向いてません。
もうこれは理屈じゃなくて、向いてないのだろうなと。
そう言う場合は発信が必要がないビジネスモデルを作ればいいと思うんですよね。
僕のクライアントさんでも、もちろんそういう人はいて、情報発信が不要なビジネスを最初から選んだり、
情報発信をすると効果はあるとわかってるが、
あえて情報発信に頼らない販売チャネルを作ったりしています。
あと、重複しますが情報発信がいらないビジネスですね。
世界観を必要としないECなんて、セールのメールは必要ですが、情報発信までは必ずしも必要ではありません。
いかがですか?
今日は、
情報発信をしたいけどできない。情報発信が続かない。
そう言う人のヒントになればと思って僕のことを交えてお話ししてみました。
ま、要するに、
「言い訳はいいからヤレよ」ということです。(笑)
【雑談】寒い!
僕の家には床暖房があります。
寒い国の人には家全体がヒーターだと思うだけど、これ日本でも冬はすっごい重宝するんですよね。
でも、ちょうど11月にリモコンが壊れちゃいました。スイッチオンできないんで動作しません。
「本格的に寒くなる前でよかったよかった!」
と思ってたんですが、部品が古いから取り寄せに時間がかかるそうで、まだ修理できる予定がたっていません。
そんな中、案の定、今年一番の寒気がきたんですよね。
床暖房がないことに慣れてないので、寒い寒い。寒がりな僕には靴下が必要です。
てか最近の日本の冬は寒いし、夏も暑すぎるんで、
これでエアコンが壊れたらと思うとぞっとしますねー。
そうそう、北海道では、
これまで夏にエアコンなんていらないって言われてたんですが、数年の猛暑でエアコンがバカ売れして、
しかもエアコン業者がぜんぜん足りないそうです。
こんなときに躊躇なく北海道で開業した人は人財産を作れるのだそうで。
まあ、そんなことはいいとして、
とにかく今まさにこれを書いてるリビングが寒いって話でした。





