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【「お客様のため」は、たいがい間違っていたりする件】

こんにちは。河野です。

「今年の夏、1回サーフィンしてみたいんです!」

こう思ったことがある人いませんか?
暑い日なんかが続くとテンションもあがってくるってもんです。

でも、僕は13年やっている身として、

「そんなのでは楽しめないから止めたほうがいいよ!」

「どうせやるなら、道具も全部買って、
 継続してやるつもりじゃないと面白くないよ!」

なんて、言っちゃいそうになります。

というか実際言っているかもしれません(笑)

サーフィンをしている方なら
共感してもらえる意見だとは思うんです。

サーフィンって本当に、
長くやって、やっと乗れるようになって、
どんどん面白くなっていくものだと思うからなんですよ。

相手のことを思えばこその意見なんです。

僕にとっては。

でも・・・

言われた方はテンション下がりまくりですよね?

本人は、それでもいいから一度は経験したいと思っているわけです。

波が大きい日で何もできなくても、
水に触れるだけでも、すごく満足感があって、
リフレッシュになるかもしれません。

本気でサーフィンするぞ!と思うかもしれません。

なのに、一方的に

「1回だけなら止めたほうがあなたのためだよ。」

なんていわれても、

「勝手に決めてるんじゃねーよ」

という話です。

これって、大多数はサーフィンをしない人なので
ピンときていただけると思います。

でも、ビジネスではこれと同じようなことをしている人が
結構多かったりします。

ということで今日は、
「お客様のために」は、
実はお客様のためでもなんでもなかったり
するという間違いについてお話したいと思います。

■たとえばスポーツクラブの場合

・ビジネスにまじめ。

・自分のサービスや商品に思い入れが強い。

こういう人は、特に

「それはお客様のためにならない。」

ということをよく言いがちです。

たとえばスポーツクラブを例にしてみましょう。

スポーツクラブというのは本来、

ダイエット、筋力アップ、体力アップ、

なんかを目的にしている人が多いし、
その目的のために使うからこそ価値があると
思うじゃないですか?

とはいっても、
利用する人が全員そういう目的を達成する
わけでもないし、
達成する気もそれほど強くない場合があるわけです。

中には、こまめに通うけどおしゃべりすることのほうが
大事であったり、

体力アップをしたいんだけど
週1回通うことも自信がない人もいます。

で、こういう方が入会時の問い合わせで、

「あのー。体力アップをしたいんですが、
 週に1回通えるかどうかだと思うんです。
 体力アップできますかね?」

こう質問したとしましょう。

こういう時、「お客様のために!」という思い入れの強い人は、

「いえ。週に1回程度で体力アップなどできません。
 本気で体力アップをお望みであれば
 週に2回はこなければなりません。
 それができないようなら、ご入会されないほうが
 いいかもしれません。」

こういう”誠実な”対応をしちゃったりします。

なんとも誠実ですよね?

“本当のこと”を教えてあげています。

僕が「間違っているんじゃないかな。」
といつも思うのはここなんです。

お客さんだって、
”本当のこと”なんて薄々ご存知なんですよね。

わかっているんだけど、
なんとか週1回くらいで
初めてみたいわけです。

すこしでも効果がないかなーなんていう
ことを思っているんですよね。

そこで、

「はい駄目!お前は甘い!」

とか言われて、
納得する人なんていないと思うわけです。

「週1回いけるかどうかのジムで体力アップは
 無理かもしれないなー。
 でも、ちょっとは効果があるんじゃないか?
 何もやらないよりはましなんじゃないか?」

こういう気持ちを理解した上で、
最適なアドバイスをするのが、

「お客さんのため」だと思うんです。

僕の思う、
”お客さんのためになる”
という対応はこういうものなんです。

「体力アップはしたいんだけど
 時間的には週1回のジムでいらっしゃるんですよね?
 その行動に踏み出したことだけでも意識の高い方だと思います。、

 でも家庭やお仕事があると週1も大変ですもんね。
 わかります。

 今の体力がどれくらいでいらっしゃるかわかりませんが、
 まず週に1回でも2週に1回でもジムに来て
 すこしでも運動することからはじめるだけでも
 運藤するという習慣ができますので意味はあると思います。
 その上で、ジムにこれない間にできる無理のない運動を
 お教えし、実践いただくことで現状よりはアップすることは
 可能だと思います。

 もちろん、ジムに来ているだけで
 マラソンが完走できるほどにはなれませんが、
 そこはいきなり目指されていないと思うんですね。

  (省略)・・・」

伝わりますかね?

「そんな甘い考えでは駄目”」

と、内容は同じことを伝えていると思うんです。

違うのは、相手の求める価値を
理解したうえで”本当のこと”をまじえて、
相手の求める目的の達成方法を説明しているだけです。

ポイントは相手の価値観にあわせているという点です。

伝わりますかね?

自分の考えるジムの価値観は、

・マラソンを走れるくらいの体力アップができること。
 そのためには週2回通わないと無理。

お客さんの考えるジムの価値観は、

・階段で息切れしない自分を「お!やった!」と思えること。
 ジムに定期的に行っている自分に満足感と達成感をもてること。

人間みんな価値観は違うので、
こういう差がおこるはずなんです。

このときに、
自分の価値観=お客さんの価値
と決め付けてしまうと、

「お客さんのためには、本当のことを誠実に
説明しなければいけない。
その上で逃してしまってもしょうがない。
それが私たちのモラルであって誠意だ。」

なんていう、
いかにももっともらしい主張になってしまうんですよね。

でも、僕はなんだか違うと思うんですよね。

2つの側面で違うと思っています。

1つは、
ビジネスって自分の価値を押し付けることじゃなくて、
お客さんの感じたい価値を提供してあげることだと思うということ。

1つは、
自分の価値と同じじゃない人以外を獲得しないような
感覚では収益の最大化はできないんじゃないかということ。

この2つなんです。

もちろん、
お客さんの価値に迎合して、
提供せよというわけじゃないですよ?

自分たちの提供するサービスには
一貫性と、ポリシーが必要です。

ただ、その一貫したサービスに対して、
得られたと感じる価値とか満足は

十人十色だよってことなんですね。

もうすこし、
ケーススタディをしましょう。

整体院をしているとします。

本来、整体って体の不調を治す場所、
体の不調を起こさないようにメンテナンスする場所って
思いますよね?

先生も、100%そう思っている人が多いです。

でも治せないこともあるわけです。

たとえば、つわり。

僕は奥さんの“つわり”がひどいときに、
あまりにかわいそうで、
友人の先生に相談したことがあります。

「絶対治らないと思うんだけど
 つわり って治せます?」

でその先生の答えが秀逸です。

「“つわり”がひどいと、なんとかしてあげたいですよね?
 わかります。
 ただ、“つわり”そのものは治せないんですよ。
 でも、でもね。
 つわりによって起こっている、肩こりとか
 頭痛、腰痛、むくみとか、そういう付随する不快感は
 取り除けます。 
 それで不快感が“つわり”だけになるので肉体的には
 楽になるかもしれませんね。」

決して、

「“つわり”は整体では治らないんですよね。あしからず。」

とはおっしゃいません。

僕の思う「なんかの足しにならないかなー・・」

という、そのときの僕が整体に求める価値に
あったことを説明してくださったんですね。

「僕のためになること」

に置き換えてきれたわけです。

「整体の先生の思う正しいこと」

を、僕に押し付けてはいないんです。

わかりますかね?

もし・・・・

社内で、

「それってお客様のためにならないんじゃないの?」

とか、

人の会社をみて、

「あんなのお客さんを騙しているじゃないか!」

という批評とか、

しょっちゅうしているようなら
要注意です。

「お客様のため」が

「自分の価値を理解できるお客さんだけのため」

になっているかもしれませんよ?

以上

今回のトピックは、いかがでしたでしょうか?

このメールにそのままお返事いただくと僕が直接全部お返事しますので
ぜひご連絡くださいね。

また次回お会いしましょう。

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ニュースレターの以前のバックナンバーはコチラから

<ポッドキャスト版>好評いただいています。
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過去3週のネタ

【自分の”本業”ってなんだろう?】

【既存の顧客にメルマガ出しても売るものがない?】

【自分に出来ることだけでビジネスが出来るわけがないという話】

【800件のDMで2件の問合せがあったときに喜ぶ人と嘆く人】

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【編集後記】

8月18日(土)東京での勉強会。

先週申込受付開始しています。

申込みページはここです。

https://www.contentslab.net/tokyo-2.html

おかげさまで、さっそく多数お申込みいただき、
残数8です。(毎日変動します)
念のため早めにお申込みくださいまし。

 *コンテンツラボメンバーズの方は優先されます。

場所は渋谷。

時間は13時からです。

夕方から懇親会の予定です。

当日は、

・コンテンツラボのメンバーさんのビジネスのお話

・海外起業家の方のお話

・河野からの起業前起業後のノウハウ

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盛りだくさんでいきたいと思っています。

起業のはじめの一歩を踏み出したい。

現状をすこし変えてみたい。

行動するのに勇気がでない。

そんな方のはじめの一歩としては最適じゃないでしょうか?

前回1回目の参加をきっかけに、
はじめの一歩を踏み出した方もたくさんいらっしゃいます。

(申込みはここ)
https://www.contentslab.net/tokyo-2.html

(交流会への僕の思い)
https://www.contentslab.net/workshop.html

(第1回参加者の声)
https://www.contentslab.net/tokyo-2.html

お会いできるのを楽しみにしていますね!

*クライアントさんと前回キャンセル待ちだった方は
 優先受付させていただきます。

■追伸

僕は子供が2人います。

そのうち下の男のコが半年になります。

で、奴のハイハイの速度が尋常じゃないくらい速くなりました。

あっちで「ゴツ!」

こっちで「ゴツ!」

落ちる、ぶつかる。

1人目のときはベットから落ちただけで
「救急病院いく?」
とかあせりまくっていましたが、

2人目は気にしなさ過ぎです。(笑)
申し訳なくてだめですね。

僕も自分が2人目ですが、
家に赤ん坊の頃の写真がまったくといっていい程見つからないのが、
今なら理解できます。(笑)

■追伸その2

浅井隆志さんとの対談。

「相当面白い!」という感想がとまりません。

こちらをお聞きくださると、
浅井さんが半年で急成長した秘密を全部わかります。

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起業後短期間で急成長できた秘密

独立後、わずか半年で出版までしてしまった社長が話す、
短期間で急成長したわけ

セールスの学校 代表 浅井隆志さん編

https://www.contentslab.net/kigyokataidan/asai-takayuki-san.html

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