ビジネスが楽になる。自社の強みの見つけ方と作り方。

目次
「自社の強みを見つけたい。」
「自社の強みを活かしたい。」
この欲求は普遍的ですね。
とにかく強みって、すごいパワーがあると思われてるからです。
強みがあれば、
優秀な営業マンにジョインしてもらえるかもしれないし、
ビジネスで有利な取引先と協業できるかもしれません。
お客さんに優先して選んでもらえそうです。
要するに売上を楽に上げることができそうだから。
でもこの「ビジネスの強み」について、
いろいろ誤解もあるんじゃないかとも思うんです。
そもそも「強み」っていっても意味が広すぎますよね。
経営者の粘りだって強みだろうし、
世の中にないサービスを生み出したことだって強みということになります。
だから「強み」と呼ばれるものは、全部「強み」であることは間違いないのだけど、
ビジネスが「商売が明確に楽に進む」という意味に絞ると、意外と狭いんですよね。
なのに広い方の意味と捉えてしまって、
本当は別に有利でもないのに強みと思い込んで、
大事にするあまり逆にうまくいかなかったり、失敗していることもあるなと思います。
ということで今日は、「楽に進む」ビジネスの強みとは何かについて、
僕なりの解釈を説明します。
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繰り返しますが、今から話す強みの定義は、
本当に楽にゲームが進めやすいという意味での強みです。
まずは「強み」の条件を定義してみましょう。
1、あなたが持ってて相手が持ってないもの。
プラスすぐには持てないもの。
かつ量を測れて比較できるもの。
2、あなた以外に持ってる人を探すのが困難なもの。
かつ量を測れて比較できるもの。
この2つだと思います。
具体的に説明していきますね。
ここでのポイントは、
量を計測できて明確に比較できるものという部分です。
ということは、ビジネスアイデアではなさそうです。
「このアイデアは他より1億円売上が上がりやすい。」
とかって客観的基準がないからです。
では、ビジネスモデルなら強みになりそうですが、
無理なことが多いです。
たとえば、サービスの提供方法が画期的だとしても、
それは数値化できませんし、真似しようと思えばできることならなおさらです。
ではどういうものか?というと、
次のようなものになります。
A:法的な権利を持ってる。
ビジネスモデルやアイデアであれば、
特許を取得済みなものです。
Googleを王者にしたのはもちろん巨大なアクセスですが、
そのもとになる検索アルゴリズムは特許が取得されているので、同じことが他社にはできません。
お酒の販売許可や、薬局としての認可についても、
多くの人は持っていませんよね。
たとえば今流行りの美容系の自費の処方薬の提供サービスにしても、
医療法人という器なり、医者という資格がなければできません。
ものすごく人気があって放っておいても注文が殺到するような会社の、
独占的な販売権や下請け契約があるのも強みです。
たとえば今ではありえないけど、
今後10年のアマゾンの物流の契約をしていればそれは強みですし、
日本の政府から何かの契約を獲得していれば、それも「強み」になります。
これは「持ってる=1。持ってない=0」で計測も比較もできるものです。
そして持ってない人には手に入れにくいものです。
B:豊富な資金力
たとえば通販ビジネスをしている場合でも、
大量の商品を仕入れて在庫リスクを負えるのは資金力です。
その商品が強みなのではなくて、
その商品を大量に作ることができることが強みなんですよね。
何かWebサービスを立ち上げたい場合でも、
アイデアは強みでもなんでもなくて、優秀なエンジニアを高額な報酬でアサインできる資金が強みなんです。
C:保持しているネットワークやユーザー数
マッチングサービスを提供している場合、
たとえばCtoCの売買サービスなら売りたい人と買いたい人を仲介したりします。
日本だとメルカリ。アメリカだとeBayが「強い」くて、
他が真似しにくいのは、大量の売りたい人と買いたい人のネットワークを作ってあるからです。
結婚紹介所やマッチングアプリも同じ理屈です。
LINEも、使っているユーザーが多くないと成立しませんから、
同じくユーザー数が強みになります。
変わったところではAmazonの配送網、UPSの配送網もそうですね。
このように明確に量を保持していて、
それを同じ量持とうと思うと、
今度はBの資金力が必要になるわけです。
僕は「明確な強み」って、こういうことだと思っています。
くどいですが、強みって定義は広いので、
何かを有利にすすめることができるなにかしらの力という意味でいえば、
もっともっと広くなると思います。
他にいくらでもあると思います。
なんなら誰にでもあります。
僕の会社だって、僕がカスタマーサポートの業務で取得した顧客対応力とか、
矜持とかが強みになっていたと思うし、
今では海外在住者専門で20年近くやってきた実績というのも強みです。
でもこれは今日のテーマで語ってる「強み」じゃないんですよね。
「商売が明確に楽に進むくらいの強み」という文脈になると、
強みっていうより強いってことにならないといけないのではないかなと。
強ければ、
本当に力があって販売力のある人とか会社が売ってくれたり、
自分より有能な人がスタッフとしてジョインしてくれたり、
有能なエンジニアが成果報酬などで参加してくれるってことが起こります。
ネットワークがあれば、そのネットワークの利用料を売ることもできます。
顧客に選択肢があまりない場合なら、
強気の価格設定や、適当なセールスをしても受注できたりします。
つまり、強みがあるから売上が増えるということじゃなくて、
”強みそのものが金になる”ってことですね。
これがいわゆる「楽に商売が進む」強みだと思うんですが、
そうでないもののことを自分の強みだと思ってる人は多くて、
なぜうまくいかないのかと、悶々としている人もいるかもしれません。
でも、ここまでの条件を見てもらえばわかりますが、
真の意味で楽に売上をあげやすい強みって、スモールビジネスの人はほとんど持ってません。
では諦めて弱者として生きればいいかというと、
そんなに悲観的ではありません。
僕らが持てる明確な強みが1個だけあって、
それが集客力と収益力だと思うんですよね。
集客力や収益力があれば、有能なスタッフの人を雇い続けられるし、
辞めることを防げます。
エンジニアの人も雇えるでしょう。
見込み客へも「実績」という信頼を大きく示せます。
ということはですよ?
本当は強みではない自分の強みを武器(たとえばアイデア)に、
集客力を他力で補おうと思うのが一番まずくて、
しおらしく集客力を高めるぞと割り切ってる方がよいってことになります。
いかがですか?
逆に言えば、今日いった強みを既に持ってる人は羨ましいです。
ほぼ権利化していますので、大いに活用することを考えてみてほしいです。
でも、大多数のそうでない人の中で、それでも私は強みを得たいと思ってるなら、
集客力という唯一後天的につけられる強みを持てるよう目指してみてほしいなと。
あ。ちなみに「強み」はなくても十分稼げますよ?
普通のアイデア、
普通のビジネスモデル、
普通の経営者、
普通の集客。
これで十分、贅沢できるようになると思いますので、
ここは誤解しないでくださいね。
あえて「強み」を持ちたい場合の話ですからね。
強みがなくても成果は出せますのでご安心を。
では。
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【雑談】僕は友達が少ない。
僕は社会人になってからの友人はそんなに多くありませんが、
それでも起業当初に知り合ってから、
仕事関係なく定期的に会って食事をする友人が数名いまして、
その中の一人と半年ぶりくらいに会いました。
その人は優秀なので、とっくに事業を成功させて、今は悠々自適。
だけど、いつも気にかけてくれますし、
話をするといつも刺激的で楽しい人です。
で、その人はとにかく知り合いが多いんです。
しかも幅広い分野、年齢層、職業の人々。
著名人から普通の会社員まで多岐にわたります。
「あの社長(著名人)はよくメシ食うよ?」
「あの人先週会ったよ?」
みたいな話にすぐなります。
そして、しょっちゅう人と人を繋げてたりします。
つまりコネクターであり、人脈のおばけなんですね。
だから話題も豊富ですし面白いわけです。
で、昔からその人間関係ってどうやったら作れるのか?
と興味がありました。
本人が魅力的でいいやつってことはもちろんとして、
他にも何かないとあの広さは実現できないと思うんですよね。
で、長い付き合いの中でわかったことは、
想像と全然違ったことです。
普通に考えれば、戦略的に会う人や所属するコミュニティ、
繋がる人を選んでると思われがちじゃないですか?
そんな打算的でチープな「方法」なんて全然やってなくて、
ただ単に、ものすっごい若い頃から、
どんな立場の人でも、どこで知り合おうが、何歳であろうが、
「面白いな、また話したいな」と思った人と、
連絡を取り合ってまめに会うようにしてきただけなんだそうです。
これは僕がいろいろ話をした中で言語化しただけで、
そんなことすら意識してないっぽいです。
結果、人間関係のしっかりある大量の知人友人ができあがり、
その中の一定の割合の人が何ものかになったり、有名人になったりしてるだけなんだなと。
誰にでも分け隔てなくよく話し、
縁を大事にしてて、
フットワークがめちゃ軽くて、
付き合いが良くて、
人懐っこくて、いい人。
みたいな、聞けば「当たり前」の話でした(笑)
こういう事実の前には、
世の人脈論はものすっごいダサく見えますね。
と、友達の少ない僕は、
「そりゃおれには、友達が少ないわけだな」
と思うわけです。(笑)