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投資・借金・自己資金。あなたはどれでビジネスを行うか?【第692回】

「(知り合いの社長に)投資すると言われた。」

「ビジネスにお金がかかるので投資をしてもらおうと思ってる。」

「投資ってどうなんだろう?」

あなたもこのように悩んだことが一度くらいはあるかもしれません。

でも、起業したことがない人にとってはもちろん自己資金だけでビジネスを長年やってきた人でさえ
「投資してもらうことはどういうことか?」ってことがいまいちわかってないこともあったりします。

知ってる人にとっては常識なんですが、自己資金でビジネスをしてきた人にとっては知る必要がなかったことだからなんですね。

とはいえ、投資って失敗すると取り返しがつかなったりすることも多いので、知識として知っていて損はないと思うわけです。

ということで今日はビジネスで投資を受けるという意味や方法論、リスクなどをお話ししたいと思います。

 

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文章バージョン続き|投資・借金・自己資金。あなたはどれでビジネスを行うか?

まず、ビジネスでお金を調達する方法についてざっくり復習しましょう。

大きく分けると3つあります。

融資と投資。

デッド・エクイティと呼ばれたりします。

一部補助金的なものもありますが、これはちょっと性質が違いますから今回の話からは除外します。

この2つを解説しながら投資についても深掘りしていきますね。

■融資

融資は借金のことです。
一般的には銀行から借り入れて金利をつけて5年から7年くらいかけて返済します。

または、知人や親族から借りるのってパターンもあります。
親族の場合は金利を取らないような借り方や、期限が設定されてないような借り方もあるかもしれません。

融資の最大のデメリットは返す義務があることです。
銀行の融資の場合は個人保証もしなければならないことが多いのでビジネスに失敗しても借金はなくなりません。

もちろん自己破産などのセーフティネットもありますが、それまでには資産も差し押さえられたりしますので、自分の生活が大きく変わるリスクは負います。

融資の最大のメリットはお金だけ出してもらえることです。
銀行が金を貸したからといって、僕らやあたたの融資額程度では事業の方向性まで口を出してはきません。

■投資

投資は誰かのお金を”もらう”ことです。
債務ではないので返す義務はありません。

(厳密には実質借金のような投資手法もあるんですが特殊ケースなので除外します。)

メリットは返さなくていいことです。
義理を果たせなくなることで他者からの信頼は失うかもしれないけど、資産を全部失ってでもお金を返すというリスクはありません。

とはいえ「え?返さなくて良いお金がもらえるの?」なんて言うほど呑気なものではありません。

投資するということは会社の一部をその人が所有することを意味します。
投資してもらったお金と引き換えに会社の株を渡すことになります。

そして投資家の投資をする目的によってあなたの追う義務やビジネスモデルすら変わってきます。

この違いを順番に解説します。

1:スタートアップ的な投資

「コンテンツラボ社がX社から1億円資金調達!」

なんて記事を見ることもあるかもしれませんが、この手のニュースはほとんどスタートアップ起業の資金調達のことです。

たとえば、コンテンツラボ社は年商がまだ2千万くらいしかない時に、X社が1億円を投資したとします。
その代わりコンテンツラボの株を10%とか20%X社へ渡すんですね。

ではX社はなぜそんなことをするのか?っていうと、この1億を2億とか10億とかにして返して欲しいからです。
そのためにはX社の企業価値(価格)を大きくしてから売却したり上場してもらわなければなりません。

投資時点でコンテンツラボ社の株式10%が1億なら、その時点での企業価値は10億ってことになりますよね?
でも事業が成長して売上が2千万から20億に増えて企業価値が50億になったとしたらその企業の株10%の価格は5億になります。

その株をX社が売れば5億で売れるので最初の1億から引いて4億の儲けがでることになります。

これが投資の目的なんですよね。

いわゆるキャピタルゲイン狙いです。

ということは、この手の投資を受けるためには企業価値を何10倍にも大きくすることを義務付けられます。
なので「儲かれば良い」なんて目標では投資は受けられません。

何十倍にする気がなくても投資は受けられないし、何十倍になるようなビジネスでなければ投資は受けられません。

逆にいえば巨大に急成長させる気がないならこのような投資は選択肢に入りません。
順序が逆なんですね。
急成長させるビジネスには巨大な資金がいるからこのような投資手法が発達したともいえます。

世の中で投資と呼ばれてるのはこれが多いです。

2:所有者としての投資

次のケースにいきましょう。

僕が東京でプライベートサウナを経営したいとします。
開業と当面の運転資金に2000万必要です。

この時Yさんという知り合いの社長さんが2000万投資してくれることになりました。
借金ではありません。返さなくても良いお金です。

スタートアップのように巨大にする気は僕にはありません。
利益が出ればそれで良いと思っています。

Yさんはなぜこのようなことをするのでしょうか?

それはこのビジネスを所有するためです。
投資を受ける代わりに株式をほぼすべてYさんが所有します。

そして儲けのうち多くをYさんが得ます。

つまり僕は雇われ社長になるわけです。

もちろん儲かれば役員報酬として僕は十分な報酬を得られます。
でも、たとえ株式を30%持たせてくれたとしても51%以上がYさんの所有であるかぎりこの会社とこのビジネスはYさんのものです。

このケースの最大のデメリットは、いつでも自分は首になる可能性があることです。
立ち上げを1から行い自分の力だけで数億の会社にしても「お疲れ!」と言われたらすべてを失います。

自分が努力して年収3千万まで増やしたけど、ある日突然首になるってことも物理的にはありえます。

あと100%株を投資家がもっていて雇われ社長として始めるけれど、成長したら51%以上の株を買い取れる約束をしておくというケースもあります。
このケースでは投資家が親戚や友人恩師などであなたを「助けてあげる」「応援する」って感情的な要素がないと難しいです。

3:一部所有者としての投資

さきほどの100%所有する場合ではなくて一部で良いという投資もあります。

僕が東京でプライベートサウナを経営したいとします。
開業と当面の運転資金に2000万必要です。

個人的に銀行から1500万は借りれたけど500万足りません。

その時にYさんが500万投資してくれました。
代わりに株式を30%渡しました。

この場合Yさんには所有権がありません。
あなたは首になるリスクもありません。

ではYさんはなぜ投資したのでしょうか?
単純に30%に応じて配当が欲しいからです。

会社として儲かったお金の一部をもらえれば良いんですよね。

形はスタートアップ投資と同じですが、目的が全然違うんですね。

こういうケースの場合Yさんは完全なる善意の人の場合が多いです。
だって支配権もないのに投資をして儲かったときだけお金をもらえればよいわけですから。

基本的にこのような形で投資をする人はあまりいませんので、
親戚のおじさんとか、昔から世話になってる恩師とかが「助けてあげる」「応援する」って意図で行うケースが多いです。

このケースはあなたにとっては一番おいしく感じるかもしれませんが、実はそうでもなくて、
そこまで善意の投資であれば「失敗できない」というプレッシャーは半端ないです。

支配権がないといっても、やはりお伺いを立てたり顔色を伺ったりしてしまうものです。

第一失敗してもお金は返そうとしませんかね?
なので実態は投資ですが、心情的には借金と変わらないはずです。

第一「飽きたからやめます。」とも言いにくいです。

■投資を受けるべきか?

ここまで投資や融資の特徴を話したら、もうピンときたと思います。

投資って「返さなくて良いお金」というメリットだけを見て判断することじゃないのですよね。

巨大な「返さなくて良いお金」を得ようと思えばビジネスを急成長させるものでなければならないか、
雇われ社長にならなければなりません。

少額の「返さなくて良いお金」を得ようと思えば、実態は借金と変わらないリスクを抱えます。
さらにいえば、「助けてあげる」「応援する」という感情を持ってくださってる人が知己にいなければなりません。

スタートアップ的ビジネスをするならそもそも資金がいるのでスタートアップ的投資を受けるしかありません。
でもあなたや僕はこの手のビジネスをしようとしないと思うのでこれはないですよね。

となると残るは、

・雇われ社長になってまでも「それ」をやりたいと思うか?
・自由度がすこし失われて借金と変わらない状態でも一部の資金を投資してもらうか?
・株を後で買い戻せる権利をもらうにせよ一部資金を出してもらうにせよ、そんな都合の良いことを言ってくれる「助けてあげる」「応援する」という気持ちでいてくれる知己がいるかどうか?

このあたりに左右されます。

と、こんなメリットデメリットや条件を考慮すると「500万とか1000万程度ならせめて自由度があって返済できなくてもセーフティネットのある融資を受けるか、
自己資金でやったほうがよくない?」という判断をするスモールビジネスのオーナーも多いわけです。

いかがですか?

選択は自由ですしお金はあればあるほどいいのですが、投資を「人の返さなくて良いお金」なんて単純化すると、やけどするからちゃんと理解していてね。

というお話しでした。

【雑談】射的

男は子供の頃から射的が好きです。

鉄砲みたいなもので的に当てると景品とかもらえる『あれ』です。

男子をあやすのに困ったら射的やらせとけばまず盛り上がると言ってもいいかもしれません。
僕も子供の友達が集まるバーベキューとかで時間つぶしに輪ゴム鉄砲と的を作っていって時間潰しをしたこともあります。

で話変わるんですが、先月行った沖縄の旅行では北部の名護のリゾートホテルに滞在していたのですが、
最終日だけ那覇の中心地、国際通りを散歩しました。

韓国中国はじめ、欧米からもものすごいたくさんの観光客で賑わってましたが、メイン通りの一角に射的場を期間限定で開いている店があったんです。

でも沖縄まで行ってやることじゃないじゃないですか?
素通りしようとしたんですが男子である息子が見事に反応し「やりたい」と。

システムは十発打てて五百円。

でもめっちゃコスパが悪い設定でした。
ほぼ全弾命中させてもチュッパチャプスの飴を2個もらえる程度。

500円払っても最大リターンは60円くらいです。

もちろん彼には説明したんです。

でも曰く
「いや、こういうのはその時間を楽しむものでしょ?決して景品目当てじゃないんだよ。エンタメだよ。僕は五百円以上楽しめる。」
と、誰に似たのかわからないめんどくさい反論をされて押し通されました。

結果はほぼ全弾命中。
飴を2個もらいました。

五百円で飴ちゃん2個です。

それでも彼は満足げ。「最高の思い出ができた。」とまで言ってました(笑)

やはり『射的』は最強の集客力があるみたいです。
そしてカエルの子はカエル。口ばかり達者になったようです。

話は変わりますが、僕はECのキャンペーンでもガチャとかルーレットを結構採用しているんですが、やはり射倖心をそそるものは人を惹きつけるようで反応良いのですよね。
ぜひお試しあれ。

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