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起業を諦めた方が幸せな人たち【第685回】

長いこと起業する人のそばにいる仕事をしていると、
当然起業を続けることを諦めてしまう人もいます。

しかし、その多くはビジネスに失敗したわけではありません。
手持ちのお金がなくなってしまったわけでもありません。
何度かのチャレンジが失敗してしまって心が折れたわけでもありません。

なのに起業していることを辞めて会社勤めに戻ってしまっているのです。

はたから見れば、とても不思議な現象に見えると思いますが、結構多いです。

すでに起業していて何年か経過した人ならこういう状況に陥りそうになったことが過去にあるかもしれませんので、撤退した人の気持ちがわかるかもしれませんね。

こんなふうに何の失敗もしていないのに撤退する人って、起業前には想像してなかった”あるハードル”を越えられなかったのだと僕は考えています。

ということで今日は、ビジネスがうまくいかなくなったわけでも、資金が尽きたわけでもないのに、自ら起業を諦めてしまう人たちが越えられなかった壁についてお話します。

 

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文章バージョン続き|起業を諦めた方が幸せな人たち

起業・独立するということは「自由になる」ことを意味します。

自由を深く語ると話が長くなってしまうので、ここで言う自由と言うのは「時間の使い方や自らの行動について、すべて自分で意思決定できる能力」ということにしておきます。

いつどこで何をしてても、誰からもダメと言われませんし。
何をするにも自分ですべて決めて良い状態です。

逆に言えば、すべての決断や選択が自分に委ねられている代わりに、誰からも指示を受けないし、至った結果は全てが自分の責任になるということです。

これって独立する前から考えたら最高の状態に見えますが、実際その立場になってみると驚くほど孤独を感じます。

少し哲学的なことを言うと自由には孤独が伴うんですよね。

これまで会社勤めしていた人だと、望む望まないにかかわらず仕事を通じて継続的な人間関係が存在したはずです。
さらに新しい出会いも自ら取りに行かなくても発生していきます、そしてその人々は強制されているにせよ共通の価値観もしくは目的を持っている人たちであることが多いので、どこかのコミュニティに所属しているという感覚になります。
その結果自分の孤独感を感じにくい。

一方で起業してしまうと、与えられた目的もなければ与えられたタスクを共同で行う人間もいません。
さらに輪をかけて「本当に儲かって軌道に乗せることができるんだろうか?」「お金が尽きてしまうのではないだろうか?」と言う不安がマックスになってしまうわけです。

そしてその不安と言うのは、起業前に属していたコミュニティーの人には、なかなか共感してもらうことができません。
心配くらいはしてくれますが、本当の意味のこの孤独は理解されません。(だってあんたが勝手に独立したんでしょ?ということなので。)

さらにいえば、ビジネスを軌道に乗せるという行為に華やかなことなんて一切なくて、1人で部屋にこもるなり、カフェに入り浸るなどして孤独で地道な作業をひたすら行なう毎日です。
自分のリアルな悩みに共感してくれる人もいないし、金銭的な不安もあるし、でもその不安を解消するためには、孤独に作業して成功するしかないみたいな状況になります。

そうするとどうなるか?

多くの人はこの孤独”感”に耐えられません。

本当は孤独でもなんでもないんですが、自由であることがそう思わせます。

そして自らの意思で、誰かに命令され自分の行動を制限してくれて、どこかのコミュニテイに所属できて、
金銭が保障された会社員という立場に自ら戻ります。

これが起業して何にも失敗してないのだけど自ら勝手に諦めてしまう人の実情です。

もちろん最初から起業を仲間と呼ばれる人と2人なり3人で行えば、この孤独は感じません。
みんなで考えて、みんなで悩んで、みんなで頑張るからです。

これはこれでとても素敵なことなんですが、仲間で起業すると役割分担が不明確になり、しかも「それぞれが頑張らない。」と言う形になることも多いです。
そうなると孤独感は感じないけれども、誰も頑張らないのでビジネスがうまくいかなくて、今度は資金が尽きてしまい諦めてしまう結果になったりします。

誤解してほしくないのは、仲間と起業してうまくいっているケースがないわけじゃありません。
でも、その場合はその中の誰か1人が圧倒的なリーダーシップを発揮して、仲間と起業しているんだけどコツコツ孤独に耐えながら1人で黙々と作業を続けた結果だったりします。
周りの仲間はそのリーダのおこぼれをもらってるというラッキーな状態で非常に稀です。

有名な古典で『自由からの逃走』と言う本があります。

ざっくりいうとこの本では、
歴史的に人類は自由を獲得する旅を続けてきているが、その反面自由によって孤独と恐怖を感じることがある。
その反動で今度は束縛や独善的な支配者を求めがちだということが論じられています。

起業をした人々においても全くこれと同じことが起こっているなと僕は感じています。

僕も大いなる孤独とともに起業初期をすごしましたので、妙に納得したのを覚えています。

自ら起業した人が「自分で全部決めなくていけない」と言う不安定さ不確実さに押し潰されて、やがてそこから逃げようとする事は決して弱い人間だからだとか、根性がない人気なのだってことはないと思うんですね。
もともと人間の持つ特性だと思うんです。

てことは起業におけるこの問題への対処策は1こしかなくて、「そういうものだ。」と知っておくことかなと。
「怖い。不安。孤独。なんだけど超えるためにはコツコツやるしかない。」みたいな割り切りです。

そしてそこを越えた人だけが見える世界が、あるんだろうなって思ったりします。

まさに今こんな気持ちになっている方がいたとしたら、すべての人が越えなきゃいけない孤独の壁に今たまたまぶつかっている渦中にあると割り切っていただき、しばらくの間だけ孤独に耐えてもらえれば、その後違う世界が広がると思います。

もちろん、今の孤独はずっと続きません。
孤独は孤独なんですが、ビジネスがうまくいってくればスタッフなのか取引先なのか仲間なのか分かりませんが、その方々との人間関係ができていくので起業当初のような孤独を感じることはありません。
なんなら楽しくなるはずです。

悩みが尽きることはないですが、リアルに共感してくれる人も周りにいるはずです。

でも、まー孤独に耐えろと言われても「はいそうします!」とはなかなかならないものです。

僕も孤独を感じて暗い部屋で作業してた時期がありましたが、その時はコンサルの方に結構助けられた気がします。

ビジネス面のアドバイスはもちろんもらっていましたが、振り返ってみるとこの孤独感の中でその存在にずいぶん助けられた気がします。

それもあって僕もコンサルしていてこの状態になるクライアントさんがいたら、ビジネスを成功させるアプローチをしつつ、孤独感との向き合い方とか、
孤独感の多少の解消に努めるようにしてます。

とにかくですね、超えるのはもうすぐですし、越えたらいいこといっぱいあるよってことでまとめたいと思います。

ファイト。

ただし、この孤独についての注意点。
心が壊れてしまうほど思い悩むと言うのはそれはそれでナンセンスです。

心のリカバリーって売上0から復帰するよりも100倍くらい大変なんですよね。
本当にこの孤独に潰されてしまいそうな人は、一旦逃げてもいいのかなと。

【雑談】バッテリー交換とクレーマー

先日。車屋さんに自分の車のバッテリーを交換しに行きました。

僕の乗っている車は構造上バッテリーが2つ積まれていて、交換すると10万円弱かかります。

バッテリーの寿命は大体2年から3年らしいんですが、僕は1年前の初めての車検の時にすでに3年経過済み。
でも何か不調も出てないのにもったいないなぁと思って交換しなかったんです。

でも詳しい友達に聞くと、バッテリーの寿命は3年くらいなのは本当で確実にダメになるだろし、今どきの車は予兆なくいきなりある日突然ぴたっと止まると脅されました(笑)

で、この炎天下の中車が止まってしまうと地獄だなぁとで観念して、バッテリー交換することにしたのがことの経過です。

ただ、その交換でちょっと不思議なことがありました。

僕はディーラーさんに交換したいと申し出て、予約をして車を持っていけばすぐ終わる思ってたんですが、電話をしたときに出てくれた方が僕の個人情報を確認した後(昨年車検出している)

「やはりバッテリーが本当に交換すれば良いかどうかはチェックしないと分かりませんし、とても高額なものですので、いちどチェックをさせてくださいませんか?」

と案内されたんです。

僕はチェックしなくていいから交換する気満々だったんで拍子抜けしたんですが、友人の話は脅しでもしかしたらまだ大丈夫ってこともあるのかな?と思って言われる通りチェックに車を持っていきました。

しかしチェックしてもらったあと「やはりそろそろバッテリーがやばい状況になってます。」って話をされました。

でもそこでもなぜだか、このことをスタッフの人がものすごい申し訳なさそうに言うんですね。

こんな感じ。

「ご足労いただき申し訳ありませんが、バッテリの方は寿命が来てしまいそうな状況です。このまま走れなくは無いですが半年以内に間違いなくバッテリーのトラブルを抱えてしまう恐れがあります。
 できれば交換なさった方が良いと思います。しかしながら料金が非常に高くなってございましてですね。80,000円ほどしてしまいます。その点大丈夫でございましょうか?」

僕は交換する気で最初から電話してますので、ものすごい不思議だったんですがその場でお願いしました。

そしたらさらに勝手に10%値引きまでしてくれました。

こんな感じ。

「では、少ないですが10%お値引きさせていただきます。」

で、1時間ほどで無事交換が済んで支払いをして家に帰ったんですが、なんだか不思議だったなーと後で考えてみました。

フェラーリやポルシェのディーラーならいざ知らずただの国産車ですからね。

そして思い出したんです。

実は、もう5年以上前ですが僕このディーラーさんで前の車の時に、いちどクレームというかクレームを言ったことがあるんです。

それは非常にたくさんのミスが重なり、その事後対応についても少し納得感のいかないことがあったからで、「これってサービスの提供内容としてちょっとおかしいのではないでしょうか?」くらいですよ?
クレームといっても僕からすれば申告?嫌味?って感じ(笑)
何も求めてないし、特別対応もしてもらってません。

とはいえ、僕は怒ったり乱暴な言葉は絶対使いませんが理屈っぽくネチネチ言うんですよ。これが。

それを思い出すとですね。
もしかすると僕はそのディーラーにとっての要注意顧客リストに入っていて、「やべえあいつが来た。」ということで慎重に対応するよう指示があったのかなとも勘ぐってしまいました。

というのも、実際そういうのってあるんですよね。

僕もコールセンターでクレーム専用の対応を長年していましたので、よくわかるんです。

難癖を言ってくるお客さんには社内のDBに隠語でフラグを立てたりして社内で共有したりしていました。
つまり「この人は気をつけろ」ってマークのことです。

だからこそクレームを言うことなんてないし、自分がそんな風にフラグをつけられることなんてありえないと思ってたんですが、実は認定されてるのかもしれません(笑)

それなら先日のくそ丁寧な対応も納得なんですよね。

とはいえ、そういうのは本意ではないのと、ちょっとカッコ悪いんで、今度もし行くことがあれば菓子折りでも持って僕のフラグを密かに外してもらおうかなぁと思っています。

皆さんも、本当に正しいことでクレーム入れていたのだとしても、問答無用にやっかい客フラグを立てる会社って結構多いですからお気をつけ下さいね。
なかなか恥ずかしいですよ(笑)

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