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テキスト版【第466回|新規ビジネスを見つけたつもりが・・・詐欺だった?】

トピック:新規ビジネスを見つけたつもりが・・・詐欺だった?

■儲け話に気をつけろ

「新規ビジネスを探してる。」
「新規ビジネスを作りたい。」

今日はそんなテーマでお話してみたいと思います。

でも、その前に話しておきたい前提があります。

新規ビジネスを探してるはずが、、ただの儲け話を自分が探していることに気がついてない方が結構います。

なので、そっちを先に整理していきますね。

仕事柄「今すぐお金になる方法はないか?」という相談というか悲鳴をいただくことがあります。
詐欺にあったとか。家族の事情とか、理由はいろいろです。

そういう場合は「そういう心理状態の時に一攫千金な話には歯を食いしばって飛びつかないようにすることが一番大事です」とだけ言うようにしてます。

なぜなら、多くは復活できるための、なけなしの金まで失ってしまうから。

僕らはどうしても一発解決を求めているし、仮面ライダーの変身ベルト、カリン様の仙豆、魔法のランプを探してしまいます。
そういったものは世の中にないとは言いません。

実際たまにある。

でも、”それ”はビジネスとは呼ばないんですね。
商売ではありません。仕事でもありません。

それは「儲け話」と言うんです。

そして、大抵は大金がかかります。(その人の資産に対して大金って意味です。)
金持ちなら数千万。貧乏なら50万とかになるのでしょうか。

そして、大抵は成功率が低いです。
「払ったお金と比べると儲かる確率が低い。」という意味です。

「それって詐欺のことですか?」

と言われそういですが、そうでもないんですよね。
詐欺というには失礼すぎるし無理があるけれど、成功率が著しく低い「儲け話」でなんです。

■詐欺みたいで詐欺じゃない不思議

もすこし解説しますね。

これを読んでいるあなたは詐欺は自分には関係ないと思ってるかもしれませんし、
そんな儲け話に乗るわけないじゃん!とも思ってると思うんです。

なので軽い気持ちで聞いてください。

よくある詐欺の手口から。

株式投資の詐欺師がここにいます。

ランダムに1000名に電話をします。
そのうち話を聞いてくれるのは10名でした。

その10名に「必ず株価の上下がわかるので教えてあげるけど聞きたいか?」と提案します。

5名にA株が上がると伝えます。
5名にA株は下がると伝えます。

結果A株が上がった場合、上がると伝えた5名にだけ連絡します。
「ね?本当でしょ?」と

次に「もっと知りたいですか?」と持ちかけます。

3名にB株が上がると伝えます。
2名にB株が下がると伝えます。

結果B株が下がった場合、下がると伝えた2名にだけ連絡します。

「ね?下がったでしょ?」

最後に仕上げです。
上がるか下がるかわかるわけもない未公開株なんかを買ってもらいます。
もちろん株が上がることはほぼありません。

この詐欺の手口はどこかで聞いたことありますよね?

これだと完全に詐欺認定だろうし、投資顧問業許可がないから金融取締法違反にもなるんですが、
僕が言ってるのは「こういうのに引っかからないでね?」ってことじゃなくってですね、
気がつきました?

この話には続きがあります。

同じようなことをこの詐欺グループが10回くらいやってたとします。
で、その中に本当に上場する株があった場合、1名くらいは価格が上昇して儲かってるかもしれないってことなんですよね。

実は「儲け話」の厄介なポイントも本質的にはここにあります。

例えばですね、フランチャイズのビジネスを考えてみましょう。

全部のフランチャイズがそうだとは言いませんが、
一般的にフランチャイズの本部側は主力の人材を新規開発に投入します。

例えばフランチャイズで学習塾をやるとしましょう。
その場合すでに店舗が開校しているところを支援して儲けるようにすると、一般的には想像すると思うんですよね。
だって店舗が儲かれば儲かるんですから。

でも、一番金と人員をかけるのは新規開店数の増加です。

当然店は出せば出すだけ儲かるから、さらなる拡張のために出店を増やすケースもあると思いますが、
多くの実態はフランチャイズへの加盟金や開業資金を使うだけ高確率で儲かるってことはほぼなくて、
一部の特殊な人が別の努力をしてしか儲からないからこそ、確率論で戦略を立てるんですね。

100開業させて、3残ればいいみたいなモデルになってるってことなんです。

ということは、本部側がコントロールできる要素は新規出展数を増やすことになりますよね。
そのほうが効率がいいんです。

つまり、その「儲け話」にエントリーしたことで儲けた人が一定数いんだけど、
それはエントリーしたから、儲かったわけではなくて、ビジネス・商売としてやるべきことを努力したことが要因であることが多い。

しかし、それは実際出店をするまで店舗側には見えにくいので、
その儲け話にエントリーすると儲かるというように解釈してしまいがちってことです。

儲け話は詐欺ではありません。そんなに悪辣でないことがほとんどですから。

でも、やはりその儲け話を本来のビジネスと同様に成功させるには、儲け話にのっかるための費用
それは例えば教材費用だったり、プログラム費用だったり、権利費用だったりしますが、その費用を払うこととはまったく別の座標で、

マーケティング全般
セールス
LTVの最大化
その資金か時間

といった工夫や努力を強いられますし、しないとビジネになりません。

わかります?

何かを対価を払うと儲かるよと言われてるものの多くは、
成果を出している人がいるから、その通りだと誤解してしまいがちなんだけど
それ以外に通常のビジネスなら当たり前に努力すべきことを、同じように努力しなければ成果が出ないってところは同じなんです。

なので、

マーケティング全般
セールス
LTVの最大化
その資金か時間

こういう努力が不要になると思ってのっかると火傷します。確実に。

昔。パソコン教室のフランチャイズでフランチャイザーとして店舗を3つ経営している社長と食事をしたときに
これと同じようなことを聞いてみたことがあります。

「社長のビジネススキルがあって、そこまで努力なさってるなら、フランチャイズに頼らなくても独自の教室を作って全国展開できるのではないですか?」と。

その答えはこうでした。

「いや、言う通りもちろんフランチャイズ本部なんてお客さんを集めることについては1ミリも役にたたないよ。でも、この教材は秀逸なんだ。この教材があれば顧客満足度が最大化してリピートする。同じクオリティで別のものを作るならフランチャイズに取られている費用の何十倍もかかるから合理的じゃないんだよ。」

さすが、本質がわかっていてフランチャイズという「儲け話」にのかっていらっしゃったんですね。

そしてこの社長の事例は「”このFCに参加たからこそ”成功した人」として紹介されるわけです。

・・・

「儲け話」 の厄介なところ伝わりましたでしょうか?

新規ビジネスをどう作るかって話をする前に、この辺が頭の中で整理していないと、
何を聞いても、何を調べても「儲け話」を探し続けることになると思うからなんですよね。

■新規ビジネスを決める時、商材よりも大切なこと

さて、ということでやっと新規ビジネスの作り方の話に進みましょう。

前振りがめっちゃ長かったですね(笑)

でも、ここが整理できてないと、永遠に「ビジネスを探しているつもりが」「儲け話を探している」という不毛な時間が過ぎていくので許してください。
結構大事なんです。

さてさて、新規ビジネスをどう作るか?ってことになります。

で、僕がクライアントさんとしているような細かい段取りまで話していくと紙面がおさまりませんので、
重要なことを中心にピックアップしてお話しますね。

まず大大大前提。

・売れてるもの

を選んでください。

売れてるものそのものじゃなくてもいいです、
お客さんが欲している物や事という意味です。

海外のある国で日本食屋をやるとします。
その国の人は日本食店に行くと、寿司はもちろん、焼き鳥、お好み焼きも食べたいと思ってるけど、
焼き鳥専門店をやってしまったって場合は、日本食を欲しているところは当たってるので修正可能な範囲。
売れているものをやっていて改善していくという状態に当たると思います。

一方、日本式のマネジメントに興味がない国で、日本式のマネジメントのトレーニングサービスとかはやるなって意味です。
だって興味ないんですから。

売れてるものを売るってのはそういう意味ですね。

で、その探し方はもっと細かくなるんで今日は省略して今度にします。
今日の話で重要なのはそれ以外、あなたについてのことなんです。

商材よりも、それを立ち上げていくプロセスといってもいいかもしれません。

僕らであっても、大企業であっても、世の中でビジネスをする場合、ビジネスって資源を有用して成果をあげることだと思うんですね。

資源てのは、武器と言い換えてもいいかもしれません。
サッカーだって、選手、監督、スポンサー、コーチ、トレーナー、資金を使って試合しますよね。
メッシ一人でサッカーはできないわけです。

その武器は大きくわけると

1 自分
2 時間
3 お金

この3つ。

この武器を運用して儲けていくのですが、

さらに別の軸で気にしてほしい軸があります。

それが

・顧客獲得コスト
・スケール性
・継続率
・資金力
・利益額

この5つです。

■新規ビジネスを始める時あなたの場合・・・

事例を出しながらいきますね。

リッチマンAさんの場合。

Aさんは資金が2000万確保できている人です。
そしてそれが借入じゃないので数年は回収しなくてもいいお金だとします。

この場合、

顧客獲得コストが1件1万円くらいかかるビジネスで、
1回購入あたりの利益額が低いものでも、
スケール可能で継続購入が見込める商材やテーマであれば
参入しても成功させることができます。

時間という資源と資金という資源を運用する戦略が取れるってことですね。
そうなると、自分という資源を持ち合わせてなくても、特殊技能がなくても勝負できます。

たとえば、ここで選んだ商材が青汁だとしましょう。

(ある意味今旬ですがW)

ここに、資金を持たず、時間もあまりなくて、でも健康には詳しいと言う人が参加したとしても、
勝てないっていうか、ビジネスを軌道に乗せるのがめっちゃ難しいのですね。

資金と時間を味方につけている人と戦えませんから、いくら儲かる商材でも別のものを選ぶべきなんです。

器用ウーマンBさんの場合。

Bさんは、あるハンドメイド製品を作るのがめちゃくちゃ得意です。
小さい頃からやってますので年季が入ってます。

でもお金儲けをしたことはありませんので、まとまった資金はありません。
かといって焦ってもいません、フルタイムの仕事をしているわけではないので時間は比較的あります。

Bさんがインスタグラムなりyoutubeチャンネルなりをすると、地道に続けることでフォロアーが増えていきました。
コメントもたくさん入ります。

なぜなら自分の資源の中にあるスキルと、時間という資源を運用できたからです。

でも、ここでハンドメイドの製品を売ってしまうと、継続はしますが、単価が安くなってしまいます。
そして致命的なのはハンドメイドという性質上スケールしないわけです。

そう思って、Bさんはハンドメイドの製品作るスキルと、売るメソッドを合わせた講座とコーチングプログラムを作りました。

資金はありませんから、顧客獲得コストが高いものはできません。
つまり、自分が強いもの以外は手が出せないことになるんですよね。

もしこれがリッチマンAさんなら、資金を使って多くのクリエイターを集めたネットショップも可能です。
多品目なサイトなのでリピートもありますし、一人の製造能力に依存しないんでスケールもします。

自分という資源は使えませんが、資金を使って顧客獲得コストを払えるので成果が出せるんですね。

インフルエンサーCさんの場合、

数年前から続けているブログが人気で多くの読者を抱えるCさん。
最初は美容系の記事だったのが、だんだんライフスタイル全部に及ぶ記事も書くようになりました。

Cさんは自分という資源の中でも、リスト(ファン)という資源をすでに持っています。

当然、セミナーやワークショップや物販はすでにしています。

この場合、何を売っても売れるようになっています。

なので、リピートや、利益額、スケールといったものは商材そのものの必須条件にはなりません。

極論を言えば、売りたいものを毎年コロコロ変えても十分収益は増えていくわけです。

リーダーで人たらしのDさんの場合、、、と話すときりがないのですが、
この場合資金も時間ももっていなくても、出資を募ることで
資金と時間を両方手にいれることができますので、
スケールする+リピートするという条件さえ満たせば商材選びは楽になりますよね。

伝わりますか?

じゃ、一般的に自分も資金も時間も運用できない人は諦めるか?というと
そう言うわけでもありません。

その場合顧客獲得コストが高かったり、
スケールする商材だったりって要素をほぼ満たせないことが多いので、
まずは

・売れてるもの

という唯一で絶対的な条件だけを満たすもので始めるしかありません。

というか、それしか方法がないんですね。

となると、モールを使った転売であったり、
労働時間を売るようなサービスを展開することになります。

オンラインの秘書とかアテンドなんていうのもその一つですよね。

こういう人が、オンライン秘書が儲かるからって、
自分が直接受けるようなスタイルじゃなくて、
何十人も秘書を使うようなプラットフォームを作ろうしても
顧客獲得コストが払えないし、軌道にのるまでの時間も確保できないのでゲームになりません。

いかがでしょうか?

新規ビジネスの作り方を語るにはもっと多くの時間が必要ですが、
忘れていけないことは、自分の準備できる武器にもすごく左右されるってことです。

・売れてるものを売れ。
・スケールすることをやれ。
・リピート購入されることをやれ。
・利益額が多いものをやれ。
・顧客獲得コストがペイするものをやれ。

条件を書けば簡単ですが、
ここに自分、資金、時間という資源を当てはめたら、実は結構選択肢は広くはなかったりすることって多いんですよね。

ポジティブに捉えれば、勝てるビジネスが絞りやすいとも言えます。

特にもうすでに1個ビジネスをしてる場合、
同じ得意分野で水平展開したり、
同じ顧客層で垂直展開したりするのが圧倒的に勝てるのはそれが理由なんですよね。

僕であれば、ダイエットコーチのビジネスをするのが水平展開。(やらないけど)

クレジット決済代行サービスをするのが垂直展開です。(こっちはもうやってます)

自分という資源の中に(顧客リスト)を持ってるからなんですよね。
なので資金は必要ありません。

ダイエットコーチであれば、人の人生をよりよくするお手伝いをするという意味で
今と同じ自分の資源の中のスキルセットが使えるからです。

コーチ組織を作るにしても、マネジメントノウハウは同じなんですよね。

ポイントは自分の資源を考えて選べ。ってことなんです。

そうすると実は儲け話に見えるけど相当の努力をしなければならないビジネスって
選ぶ理由がなくなると思うし、
どんな人でもぴったりのビジネスがあると僕は思っています。

ま、もっと深い話はまた今度ってことで。

【編集後記】アイデアは移動距離に比例する。恋の悩みはすべてに優先する。他

バレンタインデーですね。

息子は1個もチョコがもらえなかったそうです。息子よ・・・どんまい。

それはそうと、娘がせっせとクッキーを作っていました。

お。パパのか?とか思ってたんですが、
その夜、全然別件で進路について話していた時のこと。

真剣な顔をしているので、進路について真剣に考えて僕の話を聞いているのかとおもいきや突然
「恋って、、、うまくいかないこともあるのかなー・・」と呟いてました。

当然お父さんへの相談っていうより、つぶやきですね^ ^

てことで、あのクッキーはどうやらお気に入りの男子にあげるのでしょうね。

(これ以上は女性のプライバシーにあたるので控えます。)

何が言いたいかというと、恋と団子は何事にもあの年頃の子供には優先するべきことなのかなとか
思った一幕でした。

話しは変わりまして、この春から結構海外行く予定入ってきました。
いつもは突然決めるんですが今回はイベントもしますので早めに現地の方に相談して決めました。

4月20日にニューヨークでセミナーやります。

6月22日にアムステルダムでセミナーやります。

告知はもう1週間ほど後ですが、ご興味ある方はお早めに予定だけ立てておいてくださいね。

遠くの方にもオススメです。

「アイデアは移動距離に比例する」とはかの高城剛さんの言葉ですが、
僕は100%同意しています。

人間は五感全部で情報を得ていますから、移動することで音も景色も匂いも変わります。
それだけで脳がバリバリにアウトプットしだすんでしょうね。

そして、移動するときに「人」と会うことを絡めると効果が10倍になります。

別に成功者と会うとか、
現地の人に会うとか関係ないんです。

”人’であることで十分10倍のアウトプットに繋がるはずなんですよね。

ぜひ早めに移動の予定を立ててくださいね。

行き先決めずにエクスペディアで出てきた格安飛行機と宿泊先に泊まるなんてのも楽しいと思いますよ。

今日の話じゃないですが、
「儲け話」だけ探すようなことをしているとアプトプットを強化する機会をものすっごく逃してしまうと思うんです。

奮発して20万のバックやコートを買うくらいなら、20万でどこかに移動するほうが200万以上になって帰ってくると思うんですよねー。

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