海外在住者が起業に失敗する代表例を11個紹介。海外在住者が起業で成功したいならしてはいけないこと。
日本河野竜夫目次
「起業 失敗 その後」で検索!
起業したいとか、
副業でもいいからビジネスを始めたいと思ったとき、
多くの人は失敗について考えます。
検索ワードでも、
「起業 失敗」「起業 失敗確率」「起業 失敗 その後」というふうに、
実に多くの人が調べているのがわかるんですね。
それぐらい失敗について考えている方が多いので、
僕のコンテンツの中では過去20年にわたって何度も紹介してきましたが、
今日も久々にこの失敗について話したいと思います。
僕は海外在住の方向けのサポートをずっとしてきましたので
タイトルは海外在住の方に絞っていますが、
とはいえこれってほとんど世界中の方の起業の失敗理由につながることになっているので、
そこについて話したいと思っています。
もちろん失敗と言ったって、
失敗をどういう状況のことと定義するかでも変わるし、
当てはまる方々が全員失敗するわけじゃないし、
これに当てはまらない方々が必ず成功するわけでもない。
それくらいあいまいな変数の多い参考情報ではあるんだけれども、
やはり統計的に失敗する確率が上がる要素ってあるとは思うし、
知っときたいって人もいると思うんで、またまたこのネタを話したいと思います。
とはいえ、何度も言いますが、
当てはまるから必ずうまくいかないってことでもないので、
統計・確率的な話だと思って聞いてみてください。
動画で見る|海外在住者が起業で失敗する理由
文章バージョン続き|海外在住者が起業で失敗する理由
まず11個の失敗要因を話す前に、
失敗についてどうしても言いたいことがあるので、
この定義について話をさせてください。
こんなネタを話しておいてなんですが、
僕自身はですね、
失敗って起業においてはそもそも「ない」と思っています。
例えば、起業してから「失敗していない状況」って何かというと、
反対語は「成功」と思う人も多いと思うんですよね。
でもじゃあ「成功ってなんだ」ということになると、
例えば数ヶ月もしくは数年経って
自分の生活を支えるお金が月収で確保できるようになったというのを
成功と呼ぶのかというと、
当然数年後にはそうならない、業績が悪化することもあるわけで、
じゃあそれはまた失敗になるのかということもありますよね。
例えば、望む年収が1億円だったり資産が1億円だとして、
そこまでいかなければ全てが失敗だということになったら、
立派に生計を立ててお客様から満足いただいていても
世の中のほとんどの起業家全員が
「失敗している人」ということになっちゃうじゃないですか。
例えば、起業をスタートして手元資金として300万を確保していたんだけど
全部なくなってしまった状況を失敗と呼ぶのかもしれないが、
その資金がなくなるまで何かやったことはあるわけで、
非常に長い目で見た時に、
生活がありますからどこかで勤め始めたとしても、
ビジネスそのものをやめずに、
お金をかけないことを継続していったことで、
以前やってたことも芽を出したりもして、
数ヶ月後か数年後かはわからないけど、
仕事が辞められるぐらいの収入を得ることができたということであれば、
それは失敗だったのかというと失敗じゃないということになりますよね。
というように、
スポーツの場合は試合の勝ち負けは確定するものなんだけども、
ビジネスでは失敗と成功ってどこまでいっても確定できないわけです。
しかもそのゲームの勝敗のルールをそれぞれが自分で決めるわけだから余計です。
なのでそもそも僕は、
こういう話題をするのはナンセンスだなというふうに思っていたりします。
当然「だったらお前、失敗みたいなネタするんじゃねーよ」
という話があるんだけど、
やはり気にしてる人は多いし、
聞かれることが多いからあえてテーマにしたわけです。
そして気にしている人の多くは、
おそらくこんな長期的な話をしてるんじゃなくて、
「起業をスタートして半年とか1年の間に成果が出ないという目に遭いたくない」
みたいな意味で言ってるんだと思うんですよね。
ですから今日のテーマでは
失敗の定義を
「ビジネスを始めた時に、これをしなければ
もう少し早いタイミングでうまくいったかもね」
ということにしました。
つまり、
「こういうことをしなければ、収益が生まれ、自分の生計を支えるぐらいの時期に
早く到達できるかもね。」
という意味で聞いてください。
ですから逆に、今から話す失敗要因に全て当てはまったとしても、
「これはダメなんだな」と後で気づくことによって
また少し後になって収益がどんどん生まれてきて、
結果的に非常に大きな資産を持つ人だっているわけですから、
その程度のことだとも捉えてくださいね。
ちなみに僕は今日言ったことはほとんど自分が経験してきたことです。
でも今だに20年間事業ができているわけですから、
「これに当てはまると成果が出る時期が遅くなるかもね」という解釈が
ちょうどいいかもしれません。
では始めましょう。
■1. 一つの答えを探しすぎ
まず1つ目です。
一つの答えを探しすぎ、ということです。
これはいろんな意味があって、
例えば皆さんが望む年収があったとき、
海外の方だったら2000万から3000万円ぐらいの方も多いと思うんですよね。
1億の方もいると思うんだけど、
それを必ず達成できるたった一つのアイディア、
もしくはビジネスモデルみたいなものを見つけようとしている、
という状況のことです。
もちろんビジネスの種類によって、
スケールするものとしないものは明確にあるんですが、
とは言っても、
事例を探せば、同じようなビジネスモデルでスケールしている人もいれば、
スケールしなかった人も発見しちゃうだろうしで、
確信は最後まで持てないままのはずです。
つまり、ビジネスなんてものは、
とにかくやってみないと結果はわからないわけです。
また、そもそもたった一つのビジネスで高い年収を得られる
ビジネスはたいてい面倒くさいことをたくさんしなければいけなかったり、
実行の難易度が高かったりするものも多いんですよね。
スタート前の人は、1つだけで高い収入を目指すわりには
難易度の高いことは選びたくないと思ってることも多いので、
それはそれで選択から除外されちゃったりするんです。
するとどうなるかというと、
たった一つでたくさん儲かりそうなものを見つけることができても、
難易度の高さから諦めてしまう。
あるいは、
たった一つでスケールしそうなことを見つけたものの、
どうやら100%の成功率ではないみたいだからと躊躇してしまう。
こんなふうに、
すべてに疑心暗鬼になってしまい、全くビジネスそのものが始まらない、
選べないという状況になっちゃうんですよね。
本来は選びすぎて始めないって状態よりも、
とにかくビジネスをはじめて、
一件一件の売上と利益を確実に積み上げていく方が
確実にお金がどんどん儲かっていくのにです。
例えば、最初からスケールしそうな事業を選んで、
それがスケールしないこともあるだろうし、
最初からスケールしないけれども確実に利益が重なっていくと思ってビジネスを選んだとしても、
自分の望む利益に届かないのであれば、
さらに二つ目、三つ目の事業をやって増やせばいいということになるわけですね。
1つのビジネスで年収が300万しかいかないものだとしても
これを4つやれば1000万超えるだろうし5つやればもっと大きくなる。
さらには全部が300万ってことはないから、
1つは300万だけど2つ目が1000万いきました、
3つ目は2000万いく、
もしくは2つ目は2000万いくけど3つ目はまた500万かもしれない、
というふうに複数のビジネスを立ち上げる余地があるということは
知っておいた方がいいと思います。
しかも今はAIもありますので、
一人で労力を使わずに1つ2つ3つ4つとビジネスを立ち上げることだってできるわけですね。
ということから、
大きく、たった一つで大きくなる確証が得られるビジネスを探すのは
非常に難易度が高いところもあってですね、
こんな複合的な意味で一つの答えを探しすぎる人というのは
おそらく始めないという状況になるか、
始めたけどすぐやめてしまうジプシーになっている方がすごく多いと思います。
■2. 日本のものが売れると信じすぎ
2つ目は、日本のものが売れると信じすぎ、
日本のものを売らなければいけないと考えすぎ
ということです。
当然海外に住んでいる場合に日本の素晴らしさを感じることというのは
日本にいる人よりもはるかに大きいでしょうし、
実際日本人である自分のメリットを生かすためには
日本の何かしらを売りたくなるのは当たり前だと思います。
実際人気はあるものもあります。
ただ悲しいかな、オンラインのビジネスにおいて
日本のものが既に売れていて皆さんが欲しがってお金を払うものというのは
それほどまだ多くないんですね。
日本のものが良くないと言ってるんではなくて、
”売れるかもしれないもの”
”広く認知されれば売れるかもしれないもの”
はたくさんあると思いますけれども、
ビジネスの成功率を上げるにはやっぱり、
「売れているものを売る」ことがセオリーです。
「良さを伝えてわかってもらえれば売れる」というものは、
良さを伝えるまでの工数と時間とお金が
ものすごくかかるから、素人の方が手を出すべきではないというところがあるんです。
ということで成功率を上げるには、
皆さんが欲しがっている日本のものを売ることになるわけですが、
それが意外とないんです。
飲食だったら今は抹茶が結構ブームだからまだチャンスがあるかもしれないけれども、
まだまだ寿司に集中するでしょうし、
サービスで言うと、日本語のオンラインレッスンだったりとか
日本語学習系・日本語の資格を取るとかっていうところに集中しています。
もちろん日本のアニメだったり漫画だったりのIP商材もありますが、
これは商標権の問題があっておそらく普通の方には売ることができないんです。
いわゆる並行輸入、無許可転売なら可能ですが、本筋ではないので除外したいと思います。
ということで、
日本のものでいいものにこだわりすぎると条件が狭くなってしまうので、
もっと広い意味で捉えてもいいのかなというふうに思います。
■3. 税金とか制度について悩みすぎ
これは海外在住の方独特なんですが、
3つ目は、税金とかいわゆる許認可の制度についてちょっと悩みすぎかなと。
例えば、日本向けに何かのサービスをオンラインで売りたい場合に
税金はどちらで納める方がいいのか?とかを
延々と調べたり答えが出ない検索をしたり
AIとキャッチボールしながら迷走して混乱したりとかよくあります。
もしくは日本に銀行口座がないからどのようにお客様からお金をもらえばいいのかとか、
日本に置いてきた口座があるんだけどこれはもう使えなくなるんじゃないかという
SNS情報を見て混乱したりとかって方が多かったりします。
僕は税務について 税理士ではないので、法律上の制限でアドバイスをすることができないのですが、
一般論として税金なんていうのはほとんどの先進国では事業拠点ベースですから、
フランスで商売していらっしゃるなら、
日本人からお金をもらおうがどこからもらおうが
日本の銀行口座に入金されようが、
原則はフランスで納税する対象の売上利益になるだろうし、
銀行口座については、これは法律ではなくて
銀行そのものの契約ルールなので、
その口座を事業用に使っていいとか悪いとか、
暗黙の了解でOKされていたりとかという差があるだけなので、
商売でどのように儲けるか?みたいな話とは種類の違う話なんです。
つまりそんなに本質的な議題じゃないんです。
もし、節税のスキームみたいなものを考えたいのであれば、
それこそ儲かってから考えようよと思いますし、
何かしら違法なことをこれからするわけじゃないのでとにかく儲かってから、
制度に従って納税すればいいというふうに思います。
お金のもらい方も国際送金も同じくです。
もちろん送金も口座もクレジット決済契約も税金も大事な話ではあるし、
国や人によってはいろんな条件をクリアする方法を考える必要があることもあるんですが、
僕の経験上、それも結局はただの手続きなので、
今からそんなに悩むことはないのかなというふうに思ったりします。
(あまり話すぎるといけないので
細かいこと知りたい場合は僕に連絡ください。)
■4. アクセス集めを甘く見すぎ
4つ目はアクセス集めにお金を使うことを甘く見すぎ。
という話です。
これは少し説明が必要なんですが、
当然インターネットを使って何かを売りたい場合、
自分のウェブサイトを作ってランディングページを作って
それを興味がある人に見てもらってアクションしてもらうという動きが
必ず必要です。
この時に一番大事な数字って何かというと、
売れる商品を選んでいるとか
ウェブサイトを綺麗に作っているとかいうことではなくて、
とにかくこのウェブサイトを見てもらう人の数を
大量に増やさなければいけないということです。
一般的にアクセス数とか閲覧数、
ページビューと呼ばれる数です。
なぜかというと、
オンラインで何かを売るとか、
問合せをもらうっって
アクセス数 × アクション率
という式になっていて、
100人アクセス集めても30人しか見ない。
30人見てもその中の1名しかアクションしないという風になると、
最終的には100人見てくれても1人とか3人ぐらいの方しか
アクションしないという確率論になっているわけなんです。
そうすると自分の商品が売れるのかどうかとか
みんなに認められるかどうかとかいう話は、
どれだけ長く公開しているかとか以前に、
多くの方がウェブサイトを見ていなければ判断のやりようがないわけです。
ですから売れる商品かどうかの不安とかを抱えていても、
アクセスが集まっていない状況だと、答えは一生でないんです。
半年間ウェブサイトを公開したままで、
サイトの改善を100万回行っていても無意味です。
その結果はアクセスを集めないと得られません。
「私のこの商品はダメなんだ」という結論すら出せないし
「待っていれば売れるかも」と期待するものも間違ってます。
つまり、ビジネスが始まっていないんです。
もう一回言います。
アクセスがないというのは、
ビジネスが始まっていない状況なんですね。
ソーシャルメディアを頑張ったりブログを書いたりしている人もいるのでしょうが、
それでアクセスが集まっていないということは
そのブログを書いていることもソーシャルをやっていることも
ビジネスが始まっていることにもなっていないわけです。
別に無料でアクセスを集めようとすることを否定しているわけではありません。
ただ、無料でアクセスを集めようとしているのに長期間アクセスが集まっていないのだとしたら、
アクセスを集めるための他の作業をやる必要があります。
そうなると広告をやってアクセスを集めるしかありませんし、
そうしないとビジネスが始まったことにならないということなんですよね。
それくらいアクセスを初期の段階で確保するのは
最重要なんです。
なぜなら、自分の商品には反応があるかどうか?
ということをまず知る必要があるわけで、
もしそこで売れなかったら何かを改善することができるし、
売れたら売れたで、じゃあ売れるんだから
長期的なソーシャルメディアもやっとこうという判断に初めてなっていくわけです。
こんなふうに大量のアクセスを集めることを確実にすることが
ビジネスをスタートすることイコールだという現実的なところが理解できていないと、
「ちゃんとやってるんだけど1年間儲かっていない」という風に思ったりする人が
出てきちゃうわけですね。
例えば、見た目を綺麗にして眉毛を整えて髪型も揃えて
しっかりとおしゃれをしたのだけれども、
マッチングアプリだったり結婚相談所だったりに
全く登録をしていない人みたいな状況になるわけですね。
■5. 差別化したさすぎ
5つ目は、差別化しすぎという話をしたいと思います。
これは言葉の通りです。
いろんな書物を読んでいると、
「差別化をするべきである。」
と書いてます。
「あなたのサービス・商品を選んでもらう理由がなければいけない。」
「人がやっていることをやってしまうとレッドオーシャンである。
人のやっていないブルーオーシャンを探せ。」
と書いてます。
僕もブルーオーシャン戦略の本を読み漁って
非常に感動した覚えがありますし、
自分自身は「海外在住者向け」という差別化をすることによって
うまくいったという経験がありますので、この主張に異論は全くありません。
が、悲しいかな、
今ここまで情報獲得のコストが下がっている中で、
国を跨いだ商売のハードルが下がって出てきている以上、
人と違うことをしてなおかつ人々が欲しいと思うようなものを見つけるのは
ウルトラD級に難易度が高いんです。
つまり存在しないことが多いんですよ。
差別化して売れるものは、
もう差別化されていて一般化してしまってるんです。
ですからそれを探し続けてしまうと、
冒頭で言った「一つの答えを探しすぎる」ということと一緒で
何年も見つからないとなり、
ビジネスを一生始められないようになってしまいます。
でも忘れてはいけないのは、
ビジネスは差別化しなくたって、一定の量の売り上げは絶対に立ちます。
売れてるものをまともに売れば売り上げは必ず立つので、
それを手っ取り早くやった方が、よほど成果が出ていくという話なんですね。
■6. 宿題化しすぎ
6つ目は、宿題化しすぎという話をしたいと思います。
宿題化しすぎについても説明が必要なんですが、
ある特定のケースにおいてよくあるんで解説します。
例えば一つ目のケース。
自分が本来はやりたいことがあって、
それをビジネスにしたらいいなと本音では思っている人がいたとしますね。
もしその「やりたいことをビジネスにすること」に集中すれば、
今回で言っている宿題化は起こりません。
なぜかというと、普段からそのことをずっと考えているので
このビジネスをするためのやることを考えて一個一個実行していきつつ、
何か別のことを思いついていけばそれもちゃんと追加やったりします。
うまくいかない場合のことも常に考えてたりします。
つまり、結果的にビジネスに没頭している時間が増えていくんですね。
ただ、やりたいことがあるのだけど、
儲けるのに時間がかかりそうだし難易度が高そうだから
もう少し難易度の低い、一般的に売れているものを別に興味はないけれど、
売れてるものをビジネスにしてお金を稼ぐことを優先しようと思い至る人もいます。
もちろん、
その時に選んだ方のビジネスにある程度没頭すれば素直にうまくいくのですけれども、
そうはならないことも多くてですね、
「お金儲けができるからやってやっている」
という考えにどうしてもなることがあって、
ビジネスの進め方が宿題をこなすようになっちゃうんですよね。
どういうことかというと、
そのビジネスの一般的な進め方、つまり決められたアクションだけは粛々とこなすけれども、
その他ではそのビジネスのことは全く気にしてないという状況が起こるわけです。
なぜなら他の時間は自分の本当にやりたいことの情報収集だったり準備だったり
ワクワクに時間を使っちゃうってるんですよね。
つまり、片手間でやっちゃうわけです。
もちろん、元々そういうケースは、労力が少なく売りやすいものを選んでいるはずだから
それでも上手くいくことも多いのですが、
本人は片手間でやってるビジネスでも、
ライバルの中にはそのビジネスを真剣にやっていて、
時間をオールインしている人もいますので、
得られるお客さんが圧倒的に少なくなってしまうこともあるわけです。
または、ちょっとしたつまずきがあった時に、
それをリカバリーする気力を全く発揮できないってこともありますよね。
「すぐ儲かると思ったからやったのに、アホらしい」ってなっちゃうわけです。
別に、全部の時間を使えとか睡眠時間削れという意味で言っているわけじゃないのですが、
やはりそのことに普段から「思いを馳せる」みたいなことは、
やっぱり必要かなというふうに思いますね。
■7. テストをせず周到に準備しすぎ
7つ目は、テストをせずに周到に準備しすぎという話をしたいと思います。
これも真面目な方にすごく多いんですけども。
当然ビジネスをする時って準備をするじゃないですか?
例えばオンラインスクールビジネスの中で、
語学のコーチングのサービスを立ち上げようと思ったとします。
当然そこで提供する教材はどうするかとかいうことを
一生懸命準備すると思うし、
撮影までしようとか、先にAIで教材を作ってしまおうとさえ思うかもしれませんね。
しかし、こういうことをしていると何が起こるかというと、
一生懸命準備をする時間を3ヶ月ぐらいかけて、
いざウェブサイトを作ってリリースした時に、
万が一売れないことがあったりするわけです。
で、売れなかった時には当然何かを変えなければいけないわけで、
プログラムを変えたりとか教材の中身を変えたりとかっていう必要が
判明することだってあります。
もしくは、その語学のコーチングというサービスは諦めて
別のビジネスをする必要もあるわけです。
なんですが、
人間というのは、一回準備したこと・時間を使ったことは
失うのが嫌なんです。
プロスペクト理論というのですが、
一度投資したものは絶対に取り返したいし、失いたくないと思うんですね。
そして本来はビジネスを成功させたかっただけなのに、
今や準備したものの損を取り返すために、
「これをなんとして売るにはどうするか?」
という考えに変わっちゃうことがあるんですね。
これがおそらく周到に準備して始めてしまうところの最大のリスクだと思います。
「投資した時間」以外にも、
例えばコーチングの資格のようなものを何十万もかけて取ったとすると、
「その資格を生かして儲けなければいけない」という考えになるのも、
一つのプロスペクト理論ですね。
たとえば残念ながら売り出してみたものの売れなくて、
本当はマーケットに認められていなくて、全く別のことを考えなければいけないことが明白なのに、
お金をかけて習得したスキルに執着してしまうのは、それが理由です。
本来は、先に何か失うかもしれないものを準備するんじゃなくて、
準備せずにまず売ってみてどういう結果になるかを見て、
売れたら中身を作るという順番にするのがこのプロスペクト理論の呪縛から逃れるコツです。
というか、そもそも効率がいいですよね。
この「損したくない・取り返したくない」という埋没コストの呪縛から
逃れられなくて何年も引っ張っちゃう人って結構いるので、
そのせいで成功率は低くなっちゃうかなと思います。
■8. 短期決戦で考えすぎ
8つ目は、短期決戦で考えすぎという話をしたいと思います。
皆さんおそらく海外に住まれている方がいるので、
外国語のケーションについてはいろいろ苦労された方もいると思うんです。
で、例えば僕が
「明日から移住します。2ヶ月間で現地のコミュニティに入っても
全く引けを取らずに話せるようになりたいんだ」
と言ったら、呆れるんじゃないかというふうに思うんですが、
ビジネスで同じようなことを考えている状況ってことです。
確かに短時間で成果を出す方法はあるし、
うちのクライアントさんでは
最短2ヶ月間で売上が立って利益が出た人だっています。
たくさんいます。
その方法論はあるんですが、ただのその時点の結果です。
やはりビジネスというのは長い期間をかけて積み上がっていくものなので、
例えば1ヶ月、2ヶ月で30万、40万という利益が初めて発生することは当然あるけど、
それを長く続けなければビジネスとは呼ばないし、起業とも呼べません。
そして売上が立つこともあれば落ち込んでしまうこともあるし、
ラッキーでものすごく膨大な利益が出る年もあったりもするわけです。
何年もコツコツと準備と試行錯誤を重ねた結果6年後に年商1億に跳ね上がる方もいれば、
ずっと年商3,000万で何十年もうまく経営する人もいるし、
1億利益を出して次の年はゼロ、
その次の年は5,000万利益が出て、その次の年は数百万みたいな人だっているわけです。
情報商材とかで「4ヶ月間で2800万売り上げました」みたいな話って
よくあると思うんですが、
それが本当なのか嘘なのかは別として、仮にそういうこと本当起こったとしても
じゃあ来年もその次もそれが起こるのかという話になるわけで、
そうじゃない事例も多いと思うんです。
ビジネスは賭け事じゃないんですよね。
くどいようですが、もちろんビジネスではキャッシュが大事なので短期的な成果を追求するんです。
でも、それはそれとして、さらに長期戦であるという理解がないと、
とてもじゃないけどこの世界についていけないんじゃないかなというふうに思います。
なぜかというと、ゲームを勘違いしているから、
例えば42キロ近いマラソンを走るゲームなのに100m走の練習をしてきた人、
みたいなイメージってわかりますかね。そんな感じです。
すぐに脱落してしまうというか、もう絶望してしまうというふうに思います。
■9. 射倖心や恐怖心を煽られすぎ
9つ目は、射倖心や恐怖心に煽られすぎという話をしたいと思います。
僕もコンサルティング業・人のビジネスを手伝うということをしていますから、
「儲けていきましょう」というメッセージを発している自覚はもちろんあるんです。
煽られていると感じる人もいるかもしれません。
でも人の振り見て我が振り直せじゃないですが、
多くの情報販売・コンテンツ販売・スクール販売でビジネス界隈というのは
短期的に売り上げを伸ばそうと思えば思うほど
ユーザーを煽った方がいいんですよね。
販売側はプロなのでそれを知っていますし、
知らなかったとしても、そのように売れと指示する人は世の中にとても多いんです。
煽るというのは、要するに射倖心や恐怖心を煽るという意味です。
「こんな画期的な方法があればこれまでの失敗が嘘のようにうまくいく」とかですね、
「こんな短期間でこんな少ない労力で成果が出る」ということを言った方がいい。
「そんなことしてればいつかお金が全部なくなっちゃうよ」
こんな感じ。
「〇〇サービスがめちゃくちゃ儲かるよ」というふうに
そのサービスを提供する方法を学びましょうと煽る場合もあれば、
ソーシャルメディアでバズるための方法論が一つあるのでそれを教えてやろうという
風に煽る方法もあるだろうと思いますね。
もしくは集客のロジックについて、
「皆さんが知らないこのロジックだったらうまくいく」
みたいな言い方をすることもあるでしょう。
僕にはできませんが、
煽っている人についてどうこう言いたいわけじゃないんです。
本人も儲けるために必死なんでしょうからね。
ビジネスの論理としては間違っていないんだろうとは思うんだけれども、
ただあなたが煽られなきゃいけないという理屈はないわけです。
あなた自身も、向こうは儲けるためのロジックとしてそれをやっていると
理解するべきであって、
本当にそういう方法があると「言われてること」を受け入れないほうがいいということですね。
例えば証券会社の人に「年利で50%以上のリターンがある投資商品があるんだけど」
と言われた時に疑うのと同じです。
その証券会社は当然手数料がもらえるからやっているわけであって、
そういう背景を理解しておくとそんなに煽られなくて済むのかなというふうに思います。
ていうか、どっちかと言えば、
煽られていて、
そのサービスに殺到している人を見たのであれば、
「こうやって煽ればうまくいくんだな」 私にやり口として真似できるところはないか?」
という理解をした方が頭のいい振る舞いかなというふうに思います。
■10. AIに置き換わると思いすぎ
10つ目は、AIに置き換わると思いすぎという話をしたいと思います。
これも僕のセミナーでもよく話すんですが、
今AIはすごく進歩していますよね。
僕も仕事はもうAIがなかったらできないぐらいになってしまったし、
本当に一人でビジネスを支えることができるようになったなと思っています。
そしてAIに置き換わって受注が減った仕事も増えてきたなというふうに実感しています。
当然皆さんも、あらゆるビジネスがAIのせいでなくなってしまうと思って
選択肢から外してしまうことがあると思うんです。
代表的なのがスキルを学ぶようなオンラインコンテンツみたいなサービスや、
語学レッスン、現地の通訳みたいなものかもしれません。
ただ実態としては、AIが台頭してからも業績って伸びているクライアントさんが
うちには多くいらっしゃいまして、そんな風にはなっていないわけですね。
理由は単純です。
AIと自動化の台頭でその揺り戻しとして、
人であるサービスに価値が上がっているところがあるからです。
実はAIだったらできることだとしても、
人にやってほしいというサービスが多くなってるんですよね。
ですからあまり表面的な情報で判断したり、
未来予測をしすぎることも良くないんです。
もちろん5年後どうなっているか誰にも分かりませんけれども、
そうなったらなった時にその時に対処すればいいわけで、
今目の前に売れているものがあるならそれはやっぱりやっておくべきだろうというふうに思います。
そしてそういうものって、実際やってみないと知り得ることができないんですよね。
さきほども、ビジネスは長期戦と言いました。
一つの正解がないとも言いました。
それにも繋がるんですが、
今儲かってるけど、5年後の未来にうまくいかないかもしれないものを
除外することがいかに無意味がわかってもらえるんのではないかと。
あなたがまだ見ぬ未来を心配してる間に、
目の前に今日まさに儲かっていることを
パッと立ち上げる方々は儲けていますから、
逆に機会損失なんじゃないかなというふうに思います。
■11. 失敗について調べすぎ
では最後、11個目です。
実は11個目が本題です。
11個目の失敗要素は、
「失敗について調べすぎ。」です。
もちろん今まで話した10個は、短期的に成果を出す意味では不要だと思うし、
確信を持って話したつもりです。
でも、その一方で、
「こうやったら失敗する」「あやったら失敗する」というのを
気にしすぎだろうというのも声を大にして言いたい答えです。
これが今日の僕の本当に言いたかったことかもしれません。
なぜかというと、
失敗というのは定義によって全然違うし、
成果が出るまでやり続ければ失敗じゃないというのはチープだけどその通りだと思うし、
さらには成功しているという定義を満たしてもすぐに奈落に落ちるというか
お金がなくなっちゃって大変な目に遭う起業家はいっぱいいますよね?
そしてメンタルやられるやられないという金銭的以外の部分の、
人によっては失敗ととらえる状態みたいなものもたくさんあるわけで、
成功とか失敗ということを語ること自体がナンセンスじゃないかというのは
大人の皆さんだったら分かっていると思うんですよ。
そもそも
失敗も
成功も
幻なのだろうと思うわけです。
だから、その幻のことを考えていると、
不安や心配や猜疑心みたいなもので多分動けなくなるのも無理はないかなと。
そもそもビジネスという世界では「動けない」ということが一番の失敗なわけで、
これは確定です。
動けないと何も起こらないから、それは失敗が確定するわけで、
その動けなくなる要因の多くが「失敗を気にしすぎる」ということであるならば、
やはり「失敗のことなど考えない」というのが一番失敗しない方法じゃないかなと思うんですよね。
ちなみに僕は20年間ビジネスやってきて、生計を立てて生きていますし、
人に偉そうに教えることによってそれを信じてくださる方もいらっしゃるぐらいにはなりました。
でも今日僕が言った11個の失敗、僕全部やってます。
全部やったけどそこからまたいろいろ工夫してなんとか生き延びてます。
言うなればそれ程度のことですし、
今日の10個はやりたければやってもいいと思いますし
結果どうしようなくそうなってるんだとしても気にしなくていいと思います。
だって続けている限り、
どこかではうまくいくはずですし、
僕みたいに20年生き延びることができると思います。
なので、
本当の本当の最後の今日のテーマを話すと、
「こんな内容を聞いてんじぇねーよ!すぐに手を動かしてください!」
ということかもしれませんね。(笑)
では。
—
【雑談】僕小説家になります。
作家の東野圭吾さんがお亡くなりになりました。
とにかく面白い作品ばかり書かれる方だったので、
これからそれが読めなくなると思うとめちゃくちゃ残念です。
東野圭吾さんを知らない方のために言うと、
「容疑者Xの献身」や「聖者の救済」などで有名な
探偵ガリレオシリーズとかを書かれた方です。
他にも「秘密」とか「手紙」とか代表作が死ぬほどありますが、
映画になっているものもいっぱいあります。
そして今ではベストセラー作家の代表みたいな方ですが、
興味深い逸話を聞きました。
東野圭吾さんがエンジニアの仕事をしながら書いた小説で江戸川乱歩賞を取った時に、
本業として小説家になることを周囲から心配された際に、
「おそらく自分の賞を取った勢いだったら1冊1万部ぐらいは売れる本が年間3冊かけると思う。
そうすると1冊1000円の本を印税100円に置いただければ年収300万ぐらいにはなるので、
今の給料と同じぐらいだから食っていくのには困らない」
こんなふうにおっしゃったそうです。
つまり江戸川乱歩賞を取るためにそれまで何冊も小説を書かれていたと思うんですが、
そこでまず勢いをつけて裏を取ってから独立する時も
「年収300万でも食っていくし、年間3本も小説を書く」
という覚悟を持って独立されたという話だと僕は理解しました。
また別の方ですが、
同じようにベストセラー作家の村上春樹さんが
「職業としての小説家」という本でおっしゃっていたんですが、
本を書く時には長編を書く時は海外に住んでですね、
1日20枚の原稿用紙だったかな、それを必ず書くことを義務付けて、
1年間近くかけてそれを書き続けるそうです。
調子が悪くても良くても必ず20枚は絶対書くと。
そして膨大にできた文章の中から再構成して一つの小説を作るんだという話をしていました。
つまり、
お二人とも情熱や才能だけで食っていったわけではなく、
(もちろん才能もあるのは間違いないんですが)
非常に長期間当たりのことを継続され、仕事にするだと覚悟をもっていたことがわかるなと。
起業の話にもつながりますが、
職業として成立させる方というのは
何か天から降ってきたものに導かれてるなんてことはなくて、
ただただ苦悩とか努力とか継続力を発揮してるだけなんだよなと。
で、実は僕、子供の頃から本の虫でしたので、
小説家になりたかったことが実はあるんです。
今でもちょっと思っていたりする節があってですね、
小説家になるための本とかは密かに何冊も読んでいるんですが、
(最近も実は読んだ)
ああいう偉人の逸話を聞いていると、
起業だけでも四苦八苦しているこの状況の僕には
その覚悟も能力もないなと思ってですね、
やはり読む人になろうかなと思ったりする今日この頃です。
とにかく映像じゃなくて文章だけであんなに面白くするのは
本当にすごいなと思っております。
ちなみに最近読んだ小説で面白かったのは、
「イン・ザ・メガチャーチ」がダントツでしたが、
それ以外だと「殺し屋の営業術」という小説がすごく面白かったです。
ライトな小説ですぐ読めますが、
結構ビジネス書みたいにもなってて斬新で面白かったですね。
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