AI時代の今成果を出し生き残る起業家とは意外な人
日本河野竜夫目次
「AI時代に成功する人はこういう人」
「AI時代に対応するにはこのように準備しろ」
ネットを開いても書店に行ってもこんな情報ばっかりです。
そして、いろんな人がいろんなことを言ってます。
「上流を設計できる人が残る。AIを動かす側に回れ。」
一方で、
「その設計自体もAIがやるようになってきてる。」
じゃあ、
「人間にしかできないことに集中しろ。感情、共感、信頼関係だ。」
ということなのかと思えば、
「感情的なつながりもAIの方が上手くなってきてる。」
って話もされちゃうし。
それならば、
「工事や専門作業者のような仕事は重宝されるだろう。」
と言われたかと思えば、
いや、
「職人のようなブルーカラーの人間も近いうち、AIに言われた通りに体を動かすだけの存在になる。」
という話まで出てきてるんですよね。
どれも間違いじゃないと思うんですが、
そのすごい混乱をきたしてます。
そんな中で実は、
僕がリアルタイムで多くの起業家の方と関わる中でふと見出せたかなと思った、
AI時代にうまくいく人の共通点があるんです。
今日はそれについてお話しします。
一般論で言われているような「設計ができる人」とか「人間味がある人」というたぐいのものでは、全くない気づきです。
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文章バージョン続き|AI時代成果を出せる起業家は意外にこんな人
よく言われる「これからの時代に成功する起業家はどういう人か」という話。
AIにはできない人間味があるとか、行間を読める人が強いとか。
そういうことについては、僕も異論はないんです。
まさにその通りだと思います。
AIを使いこなせる人や、AIに対する問いを自分で立てられる人が強いというのも、
その通りだと思っています。
専門作業者やブルーカラーが勝つと言われている部分も、
その通りだと思っています。
それも進化すれば「AIから命令されるものをやるだけの奴隷みたいになる」
と言われているんだけど
それはちょっと言い過ぎかなという気もしているわけですね。
ですから今言われている一般論については、
その通りだし僕もそう思ってるし、
そう説明してきているつもりなんです。
ただそこでですね。
実際、AIが登場してから2年ほど経ちましたが、
今まさにうまくいっている人をよく観察した時に、
「そういうことでもないかな」と思うシーンが結構多いんですよね。
理解してもらいやすくするために、具体的な例をお話しします。
例に挙げるのは、オンラインスクールのビジネスです。
ある方は、あるスキルを習得するオンラインコンテンツ+人によるコーチングというセットアップで
何十万かの単価をいただくようなビジネスを立ち上げていらっしゃいます。
世の中でも成功例の多いビジネスモデルの一つですね。
そしてAさんとBさんとCさんが、
カテゴリー的に似ているスクールを展開しているということもあるわけです。
一般的にこの場合だと、Aさんが売れたらBさんCさんも同じぐらい売れるはずなんです。
逆にAさんが売れなかったらBさんCさんも売れないはずなんですね。
もちろん、マーケティングの仕方はほとんど同じです。
でも不思議なことに、実際運営していくと、
AさんとBさんCさんともに売れてはいるんだけれども、
Aさんだけが突出して売り上げがどんどん大きくなっていくというケースがあるんですね。
数字でも差が出ています。
同じ広告費でも見込み客の獲得コストがAさんの方が良い。
その方々の成約率もAさんの方が良い。
月額課金の場合は継続率もAさんの方が良い。
値上げに対する反応の良さも、Aさんの方がダントツで良い。
とはいえ、マーケティングのメソッドなどは一緒なんです。
色々と小難しいことを考えて、データで比較をしてみたりとか、
僕もいろいろしてみるわけでございますが、
調べれば調べるほど、本質的にはたった一つの差が存在しているということがわかりました。
それはものすごく単純なことでした。
はっきり言うと、
「Aさんは異常なぐらいそのビジネスに時間と脳みそを使っていた」
ということなんですね。
例えば、少し売れたら実際に教材のコンテンツを作っていくわけですが、
これってお客さんの満足度と提供者側の満足度というのはリンクしませんので、
ある程度のものを準備しておけば十分ということも多いわけです。
当然それだけでもとても大変な労力なので、
AさんBさんCさんは苦労して作り上げたわけです。
が、そこで輪をかけてAさんはですね、
さらに良くするために「あれも入れたい」「これも入れたい」「ここも改造したい」という風に、
寝る間も惜しんで没頭して改造し続けているんです。
再生してもらうプラットフォームに不満がある場合は、
何だったら自分でプログラミングを勉強してまで
ユーザーインターフェースをより良くしたりとかしていくわけですね。
テストの機能だったり振り返りの機能だったりが足りないと思ったら、
その機能強化も自分で開発しちゃったりするわけです。
さらに、こういうビジネスはライブや説明会・セミナーをしたり、
個別コンサルティングをすることでユーザーを惹きつけるわけですが、
どのような内容を伝えれば役に立つかということを考えてですね。
毎回毎回、進め方であったりとかを改善し続けるということをしつこくやるわけです。
くどいようですが、別にBさんCさんがそれをやっていないわけではないんです。
僕から見ていて、相当クオリティの高いものを提供しています。
しかしAさんはそれで全く満足せず
自分の思うままに無限の改造を続けてる、ということなんですね。
で、提供するサービスでさえそれなので、
マーケティングにおいても同じようなことをします。
例えば広告のクリエイティブ一つとっても、
ぶっちゃけ反応率がある程度出ていれば、
予算を増やす方に舵を切る方が多いしそれがセオリーです。
ですから細かな広告クリエイティブをどんどん改造したりとか、
動画の編集の仕方を変えたり、
自分が喋らずアバターを使ってみたり、アニメを使ってみたり
コピーライティングを複数試してみたり。
本来そんなことを無限にやるということまではやらなくていいし、
やろうとする人も少ないんですが。
Aさんはすごくそういうことにこだわって思いついたものはとにかく全部試すんです。
そうするとどうなるかなんですが。
当然のごとく、ひと月間300時間以上の時間を使って育てケアしているビジネスの内容ですから。
ご説明の仕方だったりとか話す内容がものすごく奥深くなるわけですね。
そしてその熱い思いというか、本気度というか、迫力みたいなもの。
「お客さんを導いていくサービスを本気で作っている」という、
狂気のようなものが相手に伝わるのだと思うんです。
その結果、それぞれの数字が他の一般的な合格点を取っている方よりも上がるんだろうなあというのが、
僕の行き着いた考察です。
でもそれって結局、
長い時間働いた人が勝つんですか?
という話に聞こえるかもしれませんが
そういうことではないんですね。
なぜかというと、
だらだらと長い時間無駄なことをしていればいいってものでもないんです。
ビジネスの成果を倍増させようとするという理由だけのために、
長時間そのビジネスに没頭したり改善を続けていける人というのもいないからなんです。
そしてAさんもそういうタイプではありません。
ストイックであるとか、責任感の塊であるとか、我慢強いとか。
もちろんそういう素養がある方なんだけれども、
それだからそこまで没頭できたわけではないんですね。
単純に、ビジネスをより良くする、こねくり回すということが、
楽しくてしょうがないんです。
つまり子供たちがレゴブロックを親に怒られても、
ご飯を食べる時間を忘れても、
おやつを我慢してでも作り続けてるのと同じような感覚を持っていらっしゃるんですね。
ですから
「そんなことをしなくてもいい」
「もっと拡張の方に時間を使った方がいい」
「組織化に時間を使った方がいい」と言っても、
改善していくことをやめないわけです。
なぜかというと、
ビジネスの論理で動いているわけじゃないからですね。
(誤解があってはいけませんが、ビジネスセンスはもちろんいいんですよ。儲けなくていいと思っているわけでもないんです。)
ただ、こだわって没頭しこねくり回し、作り上げていくということが、やはり楽しくてしょうがない。
気になってしょうがない。
そこが最優先なのだろうという特徴があるんですね。
僕はここにこそ
AI時代にうまくいく起業家の素養が埋まっている気が非常にしました。
ちょっとこれが連動しないと思うかもしれないので、少し解説します。
コンテンツをよくするとか、広告クリエイティブにこだわるとか。
そういうことって、AIが発展すればいくらでもできるようになりますよね。
AさんBさんCさんだって、
半分以下の時間、1/5以下の時間でできるようになる日は
もう6ヶ月後に来るかもしれないわけです。
ですから普通に考えると、
「作り込んだり改善することが楽しくてしょうがない」という素養が、
AI時代に有効だという風には普通思わないはずですね。
でも僕は、だからこそという部分があると思っています。
なぜかというと、
「AI時代に成功する起業家とは何か」
という問いや課題が存在することが大きいと思っているんです。
先ほども申し上げた通り、
「AI時代に成功する起業家とはなんぞや」
「AI時代に生き残るビジネスとはなんぞや」
という問いを検討した場合には、
実に様々な回答があり、反論があるので混乱するんですね。
なぜかというと、正解なんかないからです。
そしてその正解がないことを皆さん薄々わかっているわけです。
するとどうなるか。
今やっているビジネスそのもの、
今やっているマーケティングそのもの、
今の仕事の仕方そのもの、
今の商品そのものについて、
「これは正解ではないのではないか」
「未来には無価値になるんじゃないか」
という疑心暗鬼の中で取り組むことになるんですね。
そうすると、
そもそも一つのことに没頭するというインセンティブが
ものすごく働きにくくなってるんです。
特に
「理屈の上でやるべきである」
「ねばならない」
「やった方がいい」
という動機の中では、
全てが嘘・間違いに見えて躊躇することになるし、
少し取り掛かったとしても
「やっぱり違うんじゃないか」と
また疑心暗鬼になり、
没頭することに躊躇する自分を見出してしまうところがあると思うんですね。
そうなると当たり前ですが、
ビジネスを立ち上げることそのものはAIを器用に使えばいくらでもできますし、
一定のクオリティは担保できるんですけれども、
没頭するということが決定的に抜けてしまうんです。
没頭するというのはイコール、
改善だったり、作り込んだり、よりよくするという、
独りよがりかもしれないけど、そういう時間を使うということなので、
疑心暗鬼の中ではその時間を使わなくなるわけですね。
となると当然のごとく、逆説的ですが、
このAIの時代こそ、人が魂を入れて作り上げたもの、
もしくはそれを語っている人の熱量と呼ばれるものが、
お客様の反応率に直接影響しますので。
これを実現できることができない人ばかりになるわけです。
伝わりますかね?
AI時代だからこそ、器用にビジネスができるようになりました。
しかしAI時代だからこそAI時代に有効だと思われるもの以外に時間を使うことに疑心暗鬼になり、
それをすることのやる気が出てこない方も多いわけです。
そうすると相対的に、
AIの時代には「これをやるべきかどうか」と思っている人よりも、
「好きだから、こだわってるから、没頭してるだけなのよ」と言っている人が、
その方々を圧倒的に凌駕するということが起こってるということなんですね。
もちろんこれは僕の仮説・推論・分析が入っていますので
全てに当てはまることはないとは思いますが。
でも、とても面白い現象だなという風に感じています。
実際、自分を顧みた時も、
僕はそれほど情熱的かと言われると自信がありませんが、
少なくともコンテンツを発することであったりとか、
自分のスキル・知識・感性のようなものをもっと良くしたいという部分については
「ビジネスでうまくいくために」というそういう文脈以外のところで、
そもそも好きなんですね。
ですから実際、
ビジネスコンサルには関係ないくせに、
世界史の教科書を買って知識を深めて「自分のコンテンツにプラスすれば面白いんじゃないか」とか思っちゃうわけです。
さらに、仕事じゃなくても頼まれてもいないのに人が困っていると
「俺の力で何か役に立てないかな」と傲慢に思うような癖がある人間なので
ほっといても「どうすればみんな良くなるんだろうか」ってことを考えたりするんですね。
もしかすると20年間、同じビジネスでうまくやらせていただいているのは、
このビジネスに没頭できるような素養、
つまり好きというのが実はあるからなのかなって気もしたりします。
Aさんと先日会話していて面白いことをおっしゃっていました。
ご本人にとってはあまり人には言えないとおっしゃっていましたけれども、
毎日そこまで時間を使っているのは
「すごく楽しいおもちゃを手に入れてるような感覚だ」
ということだそうです。
もちろんお金を儲けるためのシビアなビジネスの世界では、
そういう考えを持っている方は「甘い」とか「だからうまくいかないんじゃないか」と言われる部分もあったりするんだけれども、
やはりビジネスは、時間を複数投下した人が勝つ、生き残るということは、AI時代とはいえ僕は変わらないと思っています。
AIを使って楽をするのではなく、AIを使って同じ時間を働き、
今よりも100倍・1000倍の良いものを作るみたいな人が生き残るという風に思っているわけです。
そうなると、同じ土俵で戦ったときに、
時間をたくさん没頭できた人が勝つということであるならば、
AI時代に成功することを探し続けている人は、
何をすればうまくいくのかということを疑心暗鬼になることと引き換えに、
没頭する時間を失っているので、
結果的に没頭できる人が勝つというからくりになってるような気がするわけですね。
ですから僕は、
今まで否定されがちだったビジネスマインド、
つまり「私はビジネスのことを全く考えていないのが弱点です。ただただ好きで、これに没頭してやってるんです」
という人の方が勝ちやすいという世界になってる、という話がしたかったわけですね。
なぜなら合理派の方々は、
AIの不確実性に翻弄されて没頭することを忘れてしまってるからです。
それが今日の件名でも述べている
「絵を描くのが好きな人」
「物を作るのが好きな人」
「料理を研究するのが好きな人」。
「プログラムができもしないのに自分で勉強しようとしちゃう人」
「デザイン一個とってもこだわっていいものを作ろうとする方」。
つまり一般的には「何でそんなめんどくさいことするんですか、今はワンタッチじゃないですか」
と言われることに対しても時間を使っちゃう人がこれからの企業では生き残るんじゃないかと話につながっています。
AI時代には皆さんが忘れているその没頭するということができるだけでも
ビジネス上のアドバンテージがあるという話がしたかったわけですね。
ですから、もし今熱中できることがある場合は、
すごく大きなビジネスチャンスを迎えていると思っていただいてもいいんじゃないかと。
いかがですか?
あなたにとって、没頭できるおもちゃのようなもので、ビジネスを組むことができそうでしょうか。
もしそんなものがなくても安心してください。
僕は少なくとも、マーケティングであったりビジネスの世界を勉強するというか知ることによって、
そこに没頭できるような自分に気づくことができました。
ですから、もし何もない方の場合はビジネスの仕組みとかやり方ということを、
歴史を学ぶかのような感覚、音楽を学ぶような感覚で勉強いただくと、
もしかすると没頭していることがそもそもビジネスだということになるかもしれませんね。
では。
※もし自分のビジネスについて相談したい場合はこちらからどうぞ。
無料相談のご予約はこちらから
▼
https://www.contentslab.net/ppc_new.html
【お知らせ】
7月18日(土)14時、久しぶりに東京でイベントをやります。
セミナー的なものか、勉強会的なものを考えています。
各国海外在住の起業家さんにも集まっていただく予定です。
水面下で準備を進めていますが、大体の人数を把握して部屋も考えたいので、来ていただける方はこちらから教えてください。
https://forms.gle/e8JFU8QbwTBKpf4t7
【雑談】カフェの怪しい男。
最近親指を少し痛めてしまいまして、
それをかばって仕事をしていたからか他の指も痛めてしまいました。
なのでキーボードを打つのがものすごい激痛なんですね。
とはいえ仕事から文字を打たないわけにいきませんので、
以前からもちろん使っていたんですが、結構音声入力の依存率が高くなってきました。
おかげで音声入力の最適化についても研究できてよかったっちゃ良かったんですが、一つ困ったことがありまして。
僕は気分転換に、ミーティングのアポがない時に時間がまとまって空いた時は、
外のカフェに行って仕事をするようにしています。
特にテラスでセロトニンを浴びながらやるのが好きなんです。
でも当然何かの文章を打ったりするわけですから、
そこでもぶつくさぶつくさ音声入力することになるんですね。
そうすると、少なくても自分が伝えたいことを赤裸々に周りの人に伝えることになり、
なおかつなんかこの人一人でずっと喋ってるという怪訝な顔で見られる、みたいなことが起こってしまいます。
他に音声入力を中心にしている人も同じ目にあってるということを調べてわかったんですが
ここまで来ると、
もっともっと一般的に音声入力をすることが当たり前になってくると、
カフェに行くと独り言を喋ってる人ばっかりが周りにいて自分のことも気にならない、
ってなるといいなあなんて思っております。
というこの雑談も、実はカフェで独り言を言いながら書いてます(笑)






