Google、Meta、Amazonに振り回されないビジネスの作り方。

目次
Googleのアルゴリズム変更で検索に一切ヒットしなくなり、
業績が急降下して倒産。
Metaの広告アカウントが停止されて、
売上ゼロになってしまった。
Amazonアカウントを突然停止されて、
売上金さえ引き出せずキャッシュフローが困窮。
いきなり怖い話をしますが、
こんな実例の通り、インターネットの中でビジネスを構築している場合、
大多数の人はGAFAと呼ばれるテック企業に自分の命運をある意味
握られています。
本人に自覚があるかないかは別として、
ほとんどの人が勝手に誰もがSNSで紹介してくれて買いに来てくれるような、
著名ブランドを作れていないし、
今後10年リピートが確実な顧客リストなんて存在しないので、事実だと思います。
Platform Risk(プラットフォーム依存症)
Google is King(グーグルが王様)
こんな言葉があるくらいですから、
少なくても顔色を窺って暮らしているわけです。
特に、
広告
モール出店、
検索順位(SEO)
この分野でこれは如実です。
ある日突然理由もなくいきなり停止されたりして、
成果を奪われやすいからです。
そして一度でも彼ら王様に、
露出、売上減少という仕打ちを受けた場合は、
絶望の淵に立たされてます。
で、そんな時多くの人はどう思うか?
メンタルをやられた起業家は、
「私にはビジネスは向いてない。もう無理だ。」と思って
舞台から降りようとします。
問題に立ち向かおうとする起業家は、
「もうこんなことは二度と嫌だ。
広告やモール、検索に依存しない体制を作るぞ。」
と鼻息を荒くします。
他人に媚びたくないだろうし、
独立と自由を担保できるからこそ、
努力して起業しているのに、
彼らにビクビクするのはごめんですよね。
まだ王者に仕打ちを受けたことがない人でさえ、
これを聞くとそんな目に合わない方法を確立したいと思うはずです。
ということで今日は、
ビジネスをしている中で、
ネットの王様達(Google、Meta、Amazon、etc)に、
振り回されないためにはどうするか?というお話をします。
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動画で見る|Google、Meta、Amazonに振り回されないビジネスの作り方。
文章バージョン続き|Google、Meta、Amazonに振り回されないビジネスの作り方。
最初に背景をもう一度整理しますね。
ネットの王様達(Google、Meta、Amazon、etc)に
直接的に生殺与奪を握られるのは、
広告と販売プラットフォーム、そして検索順位です。
広告や販売アカウントが突然停止して、
売上がその日からゼロになります。
サブスクのビジネスモデルなら、
しばらくは新規売上が減るだけですが、
永続的にリピートする人ばかりではないので、
いずれ売上がほぼなくなっていきます。
検索からのアクセスが数多く取れてる場合も同じです。
売上が急激に半減したりゼロになります。
そして厄介なのは、
明確な規約違反などがあるわけではないのに、
正当な理由がわからないまま停止されてしまうことです。
グレーゾーンでやっていたらなら自己責任かもしれませんが、
同じことをしているAはOKで、自分だけNGってことも多いです。
もちろん異議を申し立てたりする機能は準備されていますので、
運良く復活(解除)されることもあります。
でも、理由が最後まで不明瞭だったりすると(実際その方が多い)
運良くこれらが復活できたとしても、またなるかもしれないという
恐怖を抱えることになります。
こういう背景があって、
ネットの王様達(Google、Meta、Amazon、etc)に、
振り話されない仕組みを作ろうと思い至るわけです。
そして
「広告や販売プラットフォームに依存しない方法を構築しなければ。」
と考えるわけです。
さて、ここから本題です。
実際広告や検索に依存しない仕組みをどう作るか?
単純に一番生殺与奪を握られやすい、
広告や検索アクセスそのものに依存しない仕組みを作るにはどうすればよいか?
誤ってると思うのだけど、多くの人が考える方法と、
僕の提案を合わせて順番にお話ししていきますね。
まずは誤ってると思うのだけど、多くの人が考える方法から。
1、人が噂してしまうような強いプロダクトを作る。
ものすごい良い商品とか観光地って勝手に噂になったりするじゃないですか?
それを狙うってことですね。
そうなればSNSなりブログでみんなが言及するので、
向こうから見つけてくれる存在になれます。
でも残念ながら、
これは偶然と商品カテゴリ、才能、タイミングなどが奇跡的に重ならないと無理なんですよね。
たぶん、グーグルとかに振り回されてるほうがマシだと思う日が
結構早めに来ると思います。
しかも永続的に人気がある状態を作るというのにも無理があります。
2、有名になって人に探してもらえる人になる。
これも一番に思いつくことです。
YouTubeでもインスタでもX、TikTokでもいいのですが、
SNSで人気を出せば、認知は広がります。
実際は人気ブランドを作ることとほぼ同じことがおきます。
でも残念ながら、
ものすごい根気とリソース、不確実性に耐えられる精神性、
そして運も必要です。
そもそも、これができない人だから、
広告なりプラットフォームを使って商売をしていたのではないのかなと。
なかなか合理的な判断とまでは言えないかもしれません。
次に、人によってはできそうな方法です。
3、販売員を使って人的に露出を広める。
ここまで来るともはやオンラインビジネスとも言えませんが、
多くのBtoB企業のセールス手法。
個人向けでは保険会社。MLM。新興宗教。と売り方は同じです。
実際上場企業である結婚紹介所のIBJは何万人の仲人さんが、
人的ネットワークから顧客を集めていると思います。
(別にネットに依存したくないって理由じゃないでしょうが)
とはいえ、これは商材を選びます。
やはり誰しも欲しいであろうカテゴリの商材でないと
現実的ではないのですよね。
あとは、その人集めはやはりどこかに露出しなければなりません。
なので顧客から選べるような場合は結構やりやすい方法になります。
と、ここまでは実は方法としては正しいことを話したつもりなんですが、
感想はいかがですか?
きっと「あ。それ無理。」って反射的に思った人も多いのじゃないでしょうか。
そうなんです、
広告や販売プラットフォームに依存しない方法を作る!と勇ましいことを言っても
実はものすごいハードルが高かったりするんですよね。
そこでここからが本当の本題になるのですが、
最後に1個だけ僕の提案をしたいと思います。
現実的に広告や販売プラットフォームに依存しない方法です。
4、騙し騙し振り回され続ける。
すいません。
もともと今日の本題はこれのつもりでした。
そもそも、スモールビジネスで食っていく。
自由な時間とお金を手に入れ続け、
精神的にリラックスしてるという世界観で
ビジネスをしていくなら、
現代ではテックジャイアントである
Google、Meta、Amazonに稼がせてもらうことからは
逃げられません。
なぜなら、たぶん一番楽に、一番誰にでも売れるから。
それが合理的だからです。
つまりですね。
Google、Meta、Amazonには振り回されろ。
ってことです。
かといって、
素直に彼らの予期できない挙動にビクついて従え。
と言ってるわけではありません。
うまく立ち回れってことです。
もちろんアカウント停止とか、審査落ちが、
本当にルール違反であることはあります。
たとえば、Googleで絶滅危惧種の成分が入ってる
サプリメントは広告が出せないとか、
住所確認で嘘をついてるとアカウントが止まるとか、
そういうもの。
それは「彼らのルールに厳密に従ってるかちゃんとチェックよう。」
と言う話です。
でも、今回話している振り回されるってのはそういうのとは違うんですよね。
謎の基準でルールそのものが適用されて理不尽に止まるとかの話です。
そしてそのルールは曖昧で変更されまくるものだったりするのですよね。
今日はダメだったものが、
明日はOKになる。
AさんはOKなものが、
BさんはNGになるってことです。
ということはですよ?
今日ダメだけど明日やればOKになることもあるし、
あなたはダメでもBさんはOKだったりするわけです。
つまり、
たとえばアカウントの主体を複数名で準備しておいて、
AがダメになったらBで出すとか、
時間軸をずらしていろんな広告表現で出してみると
過去ダメだったものがOKになることもあるわけです。
何をいってるかというと、
対処療法をし続けろってことなんです。
しかも対処療法が必要だという前提で、
いろんな準備をしておくってことですね。。
実態はもちろん振り回わされることになるんですが、
要するに売上が立てば良いわけですし、
「これでは来年がわからないから不安」とかは
どうやったって消えないので、
来年そうなってから対処すれば良いってことです。
対処の方法などはあまりここで細かく書けないのですが、
ルールを破れと言ってるんじゃないです。
そもそも曖昧なものに真剣に対峙しなくて良い
ってことを言ってるんですよね。
伝わりますか?
より理解を深めるためにもう1つの対処法を加えますね。
5、正しさなんてないと理解する。
真面目な人だと、
どうしても物事には正解や答えがあると思いがちです。
ルール、基準、アルゴリズムには答えがあって欲しいと思うんです。
でも、そもそもこの世は複雑怪奇にできません?
答えなんてない、ものすごい曖昧模糊としたものだと思うんです。
そう考えれば、ビジネスだって同じ。
Googleはこうだからこう。
なんてものはそもそもないんだから。
それを探しているだけ疲れるだけなんですよね。
僕は自社だけでなく、
数百のクライアントさんのビジネスを見てるので、
起業当初これに気がつけずに、ものすごく疲れていました。
そもそも盤石なもの。
普遍的なもの。
答え。
そんなものがないのに、探すんで徒労感が半端なかったんですよね。
でも、Google、Meta、Amazonの曖昧さというか、
不条理さ、傲慢さと、
彼らが僕らに与えてくれる貢献度をそのまま受け取るようにしてからは
すっきりしてます。
伝わりますかね?
明確なネットのルール的なものは従う必要がありますが、
そうではないところは、効果のあるものを騙し騙しでも
いかに今継続させるか?だけを考えて欲しいってことなんです。
たとえばですよ?
Aのアカウントが止まる。
Bさんのアカウントで再開する。
この時Bさんは他人ですから、
Bさんと関係が悪くなったらどうしよう?
とか思いますよね?
Aの広告が止まる。
でもなぜかまたOKになった。
この時またダメになったらどうしようと思いますよね?
そんな時は、
「そうなるかもしれないけど、
今出せてるから良い。」という判断をしてほしいてことなんです。
そして止まったらBでも出せるようにBを準備しておくとか、
そういう付き合い方をしていくってことです。
伝わりますか?
もちろんリスク回避は必要ですよ?
少ない効果でも様々な広告メディアに出しておくとか、
そういうことは大前提です。
ただ、どんなメディアでも効果のあるメディアは
力があるプラットフォームなので、
やはりそれぞれに振り回されることになると思うんですよね。
ただ、どんなメディアでも効果のあるメディアは力があるプラットフォームなので、
私たちはその恩恵を最大限に享受しつつ、
彼らの不条理な側面にもうまく付き合っていく必要があるのです。
完璧な正解を求めるのではなく、
今日、今、売上を立てるための最適解を「騙し騙し」見つけ続け、
対処し続けることこそが、
スモールビジネスで自由と安定を手に入れる唯一の道だろうと僕は思います。
ビジネスなんてそもそも曖昧なもの。
これ、ぜひ心に留めてみてください。
この「騙し騙し」の具体的な打ち手や、
あなたのビジネスに合わせた最適解を見つけたい場合は
一度相談してみてください。
もし今まさにこの手のことで悩んでるなら
相談にのりますので連絡くださいね。
お待ちしています。
もし自分のビジネスについて相談したい場合はこちらからどうぞ。
無料相談のご予約はこちらから
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https://www.contentslab.net/ppc_new.html
【雑談】僕は将来たぶん詐欺にひっかかると思った話。
先日、駅前で不動産会社のオープンハウスの営業の方に声をかけられました。
日本では、都心部を中心に「年収400万円から買える家」などの
強烈なキャッチコピーで知られる不動産会社です。
とにかく販売戦略は単純だけど秀逸の一言。
都内の一等地にも小さめの土地にコンパクトな家を建てて
販売するスタイルで急成長した会社です。
ちなみに僕は、こういうリアル営業は、
勉強のためにできるだけ受けるようにしています。
当然、買う気はゼロですが。
最初は「家賃のアンケートをお願いしてまして〜」というアプローチだったのと、
初めは学生さんかと思ったくらい若い営業の方だったので、
学生がリサーチか何かしてるのかと思って答えたら、
まさかのオープンハウスの営業トーク導入でした。
最近はこの方法なんだと知って
それだけで価値ありました。(笑)
ネット広告で言えば「リード広告」的な入り口ですが、
コールドコールや対面でもこの手法は使えるなと。
で、少し話を聞いてくれと言われたので当然聞きます。
すると、ここからが一変。
鬼に営業で有名なオープンハウスたらしめてる感じで
物件チラシを取り出し、怒涛のトーク開始。
ひたすらセールスです。
「あなたは今後はローンが通らなくな」
「この物件はすぐ売れる」
「年収的に買えるはずです」などなど。
正直、聞いてるこっちは引いてしまうんですが、
「たぶん、こうでもしないと数がこなせないんだろうし、
実際数をこなすと売れるんだろうな」
とも思いました。
仮に300人に声かけて、
たまたま1人が「家買おうかまな」と考えていたらその1人に刺さるかもしれませんしね。
だって価格も他より安めで、知名度もありますから、
売れるロジックは成立してます。
僕は仕事もありましたので、
少し聞いてから「引越し予定だから買えないんですよ。」と
言って席を立とうとすると、表情が急変してまあまあ露骨に嫌な顔をされました(笑)。
本来売りまくるオープンハウスの営業さんは、
その後連絡先を聞き出して、
何度も何度も何度もいやって言っても無視して
何度も営業電話してきますので、
「ふふ。まだまだ未熟だな。」などと思いつつ、
その場を後にしましたが、嫌な感じは全然なかったんですよね。
なぜかというと、まだ大学卒業して2年目?くらいの
若い方だったので、娘と息子と重なり、
ついこちらも親心のようなものが芽生えてしまったんだと思います。
「こんな大変な仕事辛くないのかな?」
「でもやめる勇気がないのかな?」
「以外とインテンティブ給与多いから納得しているにかな?」
「この根性あれば起業した方が楽なのに・・・」
などと、心配と応援の気持ちが混ざった不思議な余韻が残りました。
たぶん僕は、老人になったら、
リフォーム詐欺とかにコロっとひかっかるタイプかもしれません。(笑)
よくあるのは、
真っ白の作業着をきた若者が、
「無料で床下の調査させてください!やらないと帰れないんです!」
とか言って床下で泥だらけになるんです。
その後、シロアリ対策したほうがいいとか営業するんですが、
これでビビって契約する人より、
息子と重なって不憫で契約する人も多いのだとか。
勉強と興味から受けた営業でしたが、
なぜかそれと同じ心理になってるのかもなーって思いました。
とはいえ、
起業している身からすると、
自分の会社でないところであのがむしゃらさがあれば、
この後どこでも通用すると思うんですよね。
スキルじゃなくて根性って意味ですね。
なので安心かも。
とにかく、みんながんばれ。