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【専門職のジレンマ:語学,IT,会計,デザインなどなど】

こんにちは。河野です。今日も開封して頂き、ありがとうございます。

「これからの時代、医者でも食えなくなる時代がくる。」

今の世の中で主流になりつつある意見です。

税理士、弁護士、通訳、
プログラマー、デザイナー、フォトグラファー

ある学習をした結果得た知識や技能を武器に、その知識や技能を提供することで生活する人に対して言われていることですね。

もう専門職はダメだ。

みたいな話です。

これは僕も事実だと思うんです。

理由は単純です。

いわゆる専門的な作業の一部を優秀なソフトや機械がやってくれてしまうため、その専門的な職業につける人が圧倒的に増えてしまうことと、

ネットの発達でユーザ側が国境を越えて、専門的な知識を得たり、専門職そのものも探せるようになったからですね。

要するに、その人の能力が一般消費財みたいに、コモディティ化するってことです。

・そのへんの靴、・そのへんの野菜・そのへんの文房具・そのへんのUSBメモリ

と同じように、

・そのへんの税理士
・そのへんの写真家

みたいに、誰に頼んでも同じ(またはそのように見える)ということなですよね。

あ。もちろんこれは、専門職にある当のご本人も、百も承知です。

本人にとっては不愉快な現実だけど、しっかりと受け入れていらっしゃると思うんですね。

「わかっているよ!そんなの。」

という感じだと思います。

ただ、このへんの解決策というか、どうしたらいいのか?って話がなんともこう、うまくいっていない感じがするわけです。

当の本人も積極的に解決に向けて動いているものの、ただただ低価格競争に耐えていることも多いと思うんですね。

(僕の知る限りそういう人が多いって意味です。)

これには、ある根本的な問題があるからだと思うんです。

ということで今日は、僕が思う専門職の方のジレンマと、解決策のひとつふたつをお話してみたいと思います。

■取得した時間と努力に固執しすぎ。

まず、なぜ食えない(または食えなくなるかも)とわかっているのに、具体的な解決に向けて動けないのか?ということから考えてみます。

これは、おそらく固執してしまうからだと思うんですね。

たとえば税理士を例に出してみましょう。

資格を取得するのに相当な年月と時間を使っていると思うんですね。

なので、普通の神経の持ち主なら、

「あ。その資格じゃ、もう食って行けないから。」

とか言われてもとてもじゃないですが受け入れられないですよね?

ましてや、これまで何年も経験を積んでいるなら、余計そうだと思うんです。

「うん。わかった。もうこの資格で商売するのやめるよ。」

こんなこといえる訳ありません。絶対無理です。

で、どうなるかというとですね。

「最近出てきている税理士は何も実務がわかっていない。」

「僕は、経費の扱いなどについても、将来おかしなことにならない処理をしている。」

要するに、これまでの経験で培ったクオリティで勝負しようと思ってしまうんですね。

それが差別化になって、食えるはずだと思ってしまうんです。

もしくは、
「迅速に高い品質でやります。」

とか、

「最新の知識を得ています。」

とかを強みとして強調するわけです。

でも、これはあくまで自分が投下した時間を回収する発想でしかないんですよね。

わかりますかね?

”お客さんが”不在なんです。

自分が投下した時間と経験を回収することに気がいくので、

「お客さんは、そんなものは求めていない。」

という事実には気がつかなくなってしまうんですよ。

たとえば、同居している友達に一生懸命カレーを作ってあげているとします。

でも友達はそばにおいてあるカップラーメンを食べたいと。

友達には時間がないんですね。
なので数分でできるインスタント食品を食べたいんです。

でも、朝からじっくり煮込んでいる手前、あなたはどうしても食べさせようとします。

「そんなもの栄養ないよ!」
「これはスパイスが絶品だからぜひ食べて。絶対気に入るよ。」

こういうことを、自分の仕事でもしてしまうんですね。

相手が完全に不在です。

「自分の努力を返せ。」

「自分の時間の見返りをよこせ。」

こんな風になっちゃうんです。

でも相手は、それよりカップラーメンをぱっと出してもらうほうが100倍ありがたい。

これって、気持ちわかりますよね?

だって、すっげー努力したんですから。

このあたりの心理が働いて、多くの専門職の方は、独りよがりな解決策を模索してしまっているんじゃないかなと。

「自分の仕事がコモディティ化しているなら、 差別化すればいい。」

ここまでは大正解なんです。

ぜんぜん間違っていません。

なんとかしようとされているだけで、相当なものです。

なんですが、

どうしても専門職の場合、これまでの経験と努力と時間を回収することに固執してしまって、

・これまでの経験と努力と時間を回収する形の差別化

しかできなくなるんですよね。

これが専門技能や資格を持っている人の最大のジレンマというか問題点だと思うんです。

■新たに生み出すという発想

もちろん、今までの経験の量や知識の高さで差別化できるなら成功しているはずなんですよね。

差別化するということまでは問題ないんです。

その差別化の方法が間違っていると思うんですよね。

商売で成果を出しやすい状態は、

・お客さんがほしいものの中で 自分しか提供できない商品を扱う

という状態です。

逆に、商売で成果が出にくい状態は、

・お客さんがほしいものの中で、 どこにでもあるし、誰にでもできる商品を扱う

または、

・お客さんがほしくないものの中で、 自分しか提供できない商品を扱う   という状態です。

専門職の方のジレンマは、いままでの経験を回収したいがために、
お客さんがほしくないんだけど、自分が最高と思っているサービスを提供したり
(=高いクオリティとか)

お客さんがほしいのはほしいけど、猫も杓子も提供できる中で自分も提供していたりするということなんですよね。

本来は、

・お客さんがほしいものの中で 自分しか提供できない商品を扱う

これを見つけるというか、生み出すというか、編み出すことをするべきなんです。

これは、今までの経験や知識をそのまま回収するという感覚では実行できません。

だって、その知識がコモディティ化しているわけですから。そもそも、 自分しか提供できない商品になるわけないんですよね。

どうするかはすごく単純で、

”自分しか提供できない”

という状況を新に生み出すということです。

具体的な例を出していきましょう。

1.一番安く、一番早くする。

これって自分でやっていては絶対に無理です。

なぜなら、個人の能力や速度の競争をしても、もっと早い人は世の中にいるからなんですね。

どうするかというと、一番早く、一番安くできるシステムを作るということです。

たとえば、僕のクライアントさんに一級建築士の方がいるのですが、その方は、製図(ちょっとぼかします)の作成代行サービスを人件費の安いベトナムで行うことで安く、早くすることを実現しようとしています。

これは、今までの自分の親切丁寧な仕事ぶり、コミュニケーション力や現地がわかっているといった経験力にこだわっていては絶対に出てこない発想です。

あえて、

”お客さんはそんなのどうでもいいから 安く早く作ってほしい。”

という要望を把握して、マネジメントとマーケティングを取り入れて新しいものを生み出しているんですよね。

ある意味これまでの経験に固執せず、新しく生み出す、学ぶ、取り入れる。ということに注力したわけです。

要するにコモディティ化しているものは一番手軽で、一番安いところにお客さんが流れるという原則に合わせて、コモディティ化の中で積極的に勝ちにいっているわけです。

2.自分しかいない場所で提供する。

昔、僕の友達がマイナーな東海道新幹線の駅で、大雨のた12時間くらい足止めをくらったそうです。

そのとき、そのマイナーな駅の前に1つだけ小さなコンビにがあったため、みんな食べ物をもとめて殺到したそうです。

そのとき彼は、「おにぎりひとつ1000円以上でもたぶん売れたと思う。」と話していました。

要するに、どこにでもある超コモディティ商品でも、その場所にしか売っていない状態になればいいわけです。

あるアメリカの保険商品を扱っていたエージェントの方は、超コモディティ商材である保険を日本にいる米軍基地に勤務している軍人さんに売り歩いたそうです。

これは実話です。

20年以上前のことらしいのでそんなことをしている人は皆無だったみたいですね。

基地から基地へと渡り歩いて、売れに売れたそうです。

かくいう僕も、海外在住の方に特化することでコモディティ化を回避しています。

3.新しい商品にしちゃう。

ベトナムからオーダースーツを売っているクライアントさんは、
フルオーダーで高いスーツ。
店で買う手軽なパターンスーツ。
ネットで買うサイズ指定の格安スーツ。
この3つのコモディティ商品を掛け合わせて、

フルオーダーだけど安くてネットで買える。

という新しい商品を作りました。

そもそもお客さんがほしいものを3つともかけているだけなので、勝手に自分しかいない状態になっていたわけです。

当然その後ライバルが出てくるわけですが、一度軌道に乗れば、

”もうサイズを図らなくてもいい”

という差別化ができているので、差別化できているポイントがうまくシフトしていくのもポイントになっています。

僕が「海外在住者専門」としたのも、勝手に自分しかやっていないマーケットを作り

4.完全にマーケッターになる。

いくらありきたりの商品でも、いくらどこにでもあるサービスでも、しっかりとマーケティングすればお客さんに恵まれて、相当儲かります。

これは簡単ではありませんが、誰でもできるのと再現性があるのでおすすめです。

ネットを活用して露出を増やす。
メルアドや、住所などのリストを集める。
定期的にコンタクトをとって信用を深める。

これだけで、ありきたりの商品じゃない、ありきたりじゃない”あなた”にすることができるんですね。

と、ここまでが、僕が思う専門職の生きる道かなーと思うんですが、ピンときますよね?

専門技能の仕事していて、

「お客さんは違いがわからない。嘆かわしいことだ。」

とか、

「専門技能の人の価値をあげる活動をします。」

とか眠たいこと言っている場合じゃありません。

目に見えないものでは差別化できないんですね。

目に見えないものとは、お客さんが気にしていないことです。

1.一番早くする、一番安くするため仕組み化する
2.自分しか提供していない場所に移動する
3.新しい商品に変えちゃう。
4、徹底的にマーケティングする。

これしかないんじゃないかなーと思います。

そのために大事なのが、

新しい分野(ビジネスとマーケティング、マネジメントなど)を学び実践して習得する。

ということなんです。

専門職の方はそもそも、学習能力や目標達成能力や継続力って高いと思うんですね。

なので、今までのものを回収するという固執を手放してあげるだけで結構食えると思うんですよね。

AMAZONが超コモディティの書籍販売で成功したのもこれがあるんじゃないかと。

ザッポスが超コモディティの靴販売で成功したのもこれがあるんじゃないかと。

今話題の日本の橋下弁護士がまだタレント活動されていた時代、顧問契約をバンバンとっていたのもこれがあるんじゃないかと。

せっかくの技能なので、

「もう専門スキルや資格で食えない。」

なんて、評論家に言わせたくないものですよね。

なにかのヒントになればうれしいです。

以上

今回のトピックは、いかがでしたでしょうか?

このメールにそのままお返事いただくと僕が直接全部お返事しますので感想、ご質問、ご相談など、ぜひご連絡くださいね。

また次回お会いしましょう。

今後もリスナーさんからのご質問を取り上げてみたいと思います。
「いったい何をやればいいのか?」悶々としていることでも結構です。

無料相談が怖いななんて躊躇している人は匿名でもいいですから軽く質問してくださいね。

※ニュースレターの公開質問相談はコチラまで。http://www.contentslab.net/podcastrequest.html(匿名OKです。)

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【ネットショップを開業したい!たとえば、メキシコの革製品を売るとして。】
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※ニュースレターの以前のバックナンバーはコチラから
<ポッドキャスト版>好評いただいています。http://www.voiceblog.jp/contentslab/<ニュースレター版>http://www.contentslab.net/category/news-letter
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【編集後記】

実はこのニュースレター。

ベトナム行きの飛行機で書いています。

夜中の便でもないのに、機内がまっくらで目がすげー疲れますね。(笑)

勉強会のことはまたしっかりシェアさせていただきますが、今回は道中をYouTubeとFacebookに極力アップしようと思います。

興味あれば除いてみてください。

で、話はかわりますが、今回の渡航。

4際の娘に、

「パパ、フォーの国にいってくるね。」

と話したら、

「いやだ!いかないでー」

と泣かれました。

女性に「いかないで。」なんていわれたのは何年ぶりでしょう。

・・・

あ。すみません。見栄を張りました。

はじめて言われたかもしません。(笑)

なんか、うれしいやら、申し訳ないやらで、すごく悪いことをしている気がしていて出発のときも、「さみしくない?」って何度もフォローして聞いたら、

「うん、さみしくないよ。なんで?いってらっしゃい!」

と、ぜんぜん大丈夫みたいです。

女性は何歳でも怖いですねー。(笑)

■追伸その1

学生さんとの座談会

すっごく面白かったのと勉強になりましたので第2弾があります。
12月15日土曜日の14時からです。

すでに学生さんが8名です。
今回はわかりやすく
「就職も決まらないとか 路頭に迷ったときでもお金を稼げる方法」
というリクエストのようなので僕の得意なテーマになりそうです。

あと数名は入れるみたいなので学生じゃなくても見学OKみたいなので興味のある方は連絡くださいませ。

■追伸その2

ポッドキャストの公開収録東京都内で公開収録あったら来ます?
のアンケート、ありがたいことに結構クリックいただけました。
来年になると思いますが、やりますね。

一部のお付き合いくださる奇特でありがたい方。楽しみにしていてくださいね。(笑)

■追伸3

リスナーさんからの公開質問をこのニュースレターで取り上げてみたいと思います。

直接相談するのに躊躇している方は、ニュースレター上でお返事しますのであまり構えることもないかなと思います。お気軽にどうぞ。

起業前、副業前?の悶々とした相談も取り上げています。

※ニュースレターの公開質問相談はコチラまで。http://www.contentslab.net/podcastrequest.html(匿名OKです。)

■追伸その4

このニュースレターとポッドキャストのFaceBookページが地味にあります。
http://goo.gl/hMxqN
よろしければ「いいね」よろしくお願いします。

また個人でもFace Book 結構書き込んでいます。仕事、プライベート。

そんな書き込み気になる奇特な方は友達申請してください。(抵抗あればフィード購読だけでもいいですよ) 河野のFace Book
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