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無借金経営はクールでイケてるのか?

【第386回|無借金経営はクールでイケてるのか?】

<%sei%>さん

今週の記事ブログでアップしました。

音声でお聞き頂くのがお勧めです。

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 <今日のサマリ> 

【雑談】1次情報にアクセスしない。
【今週のトピック】無借金経営はクールなのか?
【編集後記】我が家の英語学習ブーム
【お知らせ】日本の方へも無料相談受付開始しています。

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「そんな殺生な!うちに確実に倒産しろってことですか!」

豪勢な会議室の豪勢なソファーとテーブルに不釣合いな
いかにもみすぼらしい身なりをした中年男が
思わず悲鳴ににも似た大声を上げた。

男の名は河野竜夫。

場所はおおぞら銀行のピカピカの会議室。
ちょうど支店長から話したいことがあると訪問して
すぐに融資額の全額返済を迫られたからだ。

「うちも商売ですからねー・・・ご理解ください。」

対照的に涼しい顔をした支店長はそう言って
高級なカップに入ったコーヒーをすすった。

・・・と小説家の真似事はこれくらいにします。

でもいかにも映画やドラマに出てきそうじゃないですか?

「銀行って怖いなー。借金って怖いなー。」

子供の頃はそう思ってました。

「起業の失敗は再チャレンジできなくなるくらいの
 借金を負うことだから絶対に金を借りるようなビジネスはしないぞ!」

大人になってからはそう思ってました。

会社員として最後にご奉公した会社の社長も、

「僕は無借金経営を創業以来10年も続けています。」

これが口癖でした。

わざわざ言うのですから、
「無借金経営はクールである。」
ということだと思うんですね。

さてここで問題です。

無借金経営はクールなのでしょうか?

僕にも「正解」はわかりませんが、
成長サイクルに乗っている人、
長く安定して経営している人とお話していると
それだけでもないなと感じることが多くなりました。

そこで今日は借金について、
話してみたいと思います。

■キャッシュがなくなると会社は潰れる。

最初にみんな知っている当たり前の事実を
再確認しましょう。

会社にせよ個人事業としてビジネスをしているにせよ、
赤字でも会社は潰れません。

口座かお札で持っている現金がなくなると潰れます。

わかりやすく言うと、
毎月1千万の注文があって入金も前金。

納品と仕入れの支払いは翌々月に1千百万円。

帳簿上は100万の赤字ですが、
このサイクルが永遠に続けば帳簿上は赤字です。

キャッシュは2年間はなくならないんですね。

さらに口座に5百万くらいあれば
もっと長く持ちます。

ということで
本筋として起業当初は
どの国であってもあるであろう
損益計算書にあたるものではなくて
キャッシュフローをにらめっこしたほうがいいんですよね。

僕も起業当初は
いついくらの支払いがあるから
現金がここでなくなる。だから入金がここまでに
もらえるものがないとなんて胃をキリキリしながら
見てました。

ということは、現金ができるだけ口座にある状態を作ろうということになります。

具体的には代金はできれば前金、最悪当月に貰う。
支払いはできれば後払い、あわよくば翌月払いとかにする。

支払いサイクルの遅いクレジットカードを使う人もいますね。

そして、
預金は換金しにくいもの
不動産とかじゃなくて現金で持っておくということになるわけです。

もちろん払えるあてがないのはダメですが
極論を言えば、大人数で食事をしたときにクレジットカードで支払い、
現金で回収すればその金額だけ現金が手元にキープできますよね。

何かを変わりに購入してあげて
変わりに現金で回収しても同じです。

■現金を利益から貯める。

会社にあまっているお金のことを
留保金とか呼んだりします。

個人でいうと貯金みたいなイメージですかね。

当然さっきの話でいえば、
この貯金がたくさんあればあるほど
せこいことをしなくても倒産しにくくなります。

なので貯めようということになります。

でもほとんどの先進国では税金を支払います。

日本はおおよそ半分。

売上げ1億円で、利益が1千万あったとしたら
だいたい5百万円が税金でなくなります。

さらに、半年後に予定納税という制度で
来年もそれくらい儲かるんでしょ?という意味で
今年の納税額の半分を支払う必要があります。

税金の先払いですね。

250万なくなって、
残りは250万円です。

「あれ?1千万円稼がなかったけ?」
という狐にだまされた感覚ですよね。(笑)

もし、今ネットでで宮崎牛を売っているとして、
小さくてもいいから実店舗を出したいとすると
5百万くらいは最低いると思います。

さらに売上げが上がらないうちの人件費を考えると
さらに5百万で1千万くらいは持ちたい。

そうすると4年くらい待たないとたまらないのですよね。

もちろん最初の利益が1千万なのだから
全部使ってしまえば税金もなくなるし
店舗も出せるのですが
コンドはキャッシュを残そうという原則から外れて
結構あやうくなります。

ということで
自己資金がたまってからの投資って
結構大変だったりします。

この場合、
無借金がクールというよりも、
「新しいことにチャレンジしないのがクール。」
という話になると思うわけです。

もっと言えば
特に物販は仕入れが発生するというか
最終的には仕入れを発生させないとスケールしない業種になるので
どうしても大量のお金が成長期には必要になったりします。

これも留保金でやると確かにクールなんですが
成長期は急激に支払いが増えるのでなかなかできないんですよね。

そこで借金をしないということは、
無借金がクールというよりも、
「成長させず身の丈にあった規模でおさえるのがクール。」
という話になると思うわけです。

■日本の銀行は借金している人を信用する。

日本の商業銀行の特徴。

すでに銀行取引なさっている方にとっては常識ですが、
日本の銀行は借金をしている会社にお金を貸してくれます。

正しくは、
お金をこれまでも返して金利で儲けさせている会社。
借金を返しているし、預金とかもあるので貸しやすい会社。
に貸してくれやすいわけです。

「銀行は雨が降ったらかさを取り上げる。」

このフレーズは有名ですが、

「銀行は晴れている日に傘を貸してくれる。」

僕の印象としては、
こっちのほうが正しい批評だと思うんですね。

晴れているときに
雨が降ったときのために傘を借りておく。
(一生使わないかもしれないけど。)

これが銀行の正しい取引なのかなと。

ビジネスをしていると未来にどうなるか
わかる人ってほぼいないと思うんです。

成長期に入って資金を投入してでも成長させると決断するかもしれない。

一時的に現金が減ってピンチに陥るかもしれない。

病気になるかも。

こういうときには銀行から預かった現金で
すごい威力を発揮すると思うんですね。

そうなると、
そのときに動いても貸してくれないわけなので
先に今のうちから使いもしないお金を借りておくしかないかなと。

使わないので借りるというより
自分の口座に預かられてもらうかわりに
手数料を数%払う。

という現金のレンタルをするイメージですかね。

もちろん、
借りたらそれをジャブジャブ使うとか、
現金が他にないのに借り入れだけで
勝負しちゃう。

こういうのはクールじゃないと思います。

でも現金が必要になるかもしれないから
銀行から借りやすくしておくというのも
結構クールかなって思ったりもします。

あくまで日本の話ですが
そう思えば無借金経営だけがクールだとは
いえないのかもしれませんよね。

ということで今日のテーマが
クリティカルシンキングの
訓練にでもなれば幸いです。

【■今週の雑談】

1次情報。

大本の情報って意味ですが、
ここにアクセスしなくて誤ることって多いですよね。

ネットの書き込みだけで評価するとか
特にそうです。

○○さんと知り合いです。

という「情報」だけ。

大手企業と取引しています。

という「言葉」だけ。

儲かってます。

という評判だけ。

で信用したり畏怖したり。

昔、投資話を持ち込む人が
俺はすごく儲けているといった場合
納税額はいくらでした?
と返すと答えられないかどうかで試せって言ってた人がいましたが
とくに「うまい話」は1次情報にアクセスしたほうがいいですよね。

業者が示すグラフが%で比較されているなら
実数を確認するとか。

儲かっているといわれている人が火の車で、
しょぼいと決め付けている人はめちゃめちゃ儲かっているとか、
1次情報にふれると案外するわかるものです。

今日のテーマも
僕の話を聞いて真実前に
銀行に1回訪問して
聞いてみるとそれがきっと1次情報です。(笑)

間違っているかもしれませんよ。

【■編集後記】

去年に続いて長期でハワイに滞在してみて
子供に変化がありました。

「英語をもっと学びたい」

僕は「学べ」と言ったことないのですが
自分で言うからには何か思うところがあったんでしょうね。

英語学習というのはきっと
学校でもやるでしょうから
慣れるとか楽しむのがいいのかなと
ない知恵を絞って
スカイプ英会話をはじめてみました。

予約も僕がしないといけないので
毎日は大変なのですが、
せっかくやる気になってますので毎日話すというこを
しばらく継続させてみようかなと。

僕の指示はたった一つ。

英語じゃなくてもいいから
なんなら日本語でもジェスチャーでも
絵を描いてもいいから
画面に向かって相手と話すというか
意思疎通を試みろというものです。

さて、ちゃんっと ABCからやるべきなのか、
こんな適当でいいのか。
またレビューしますね。

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